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産経新聞こそ日本のクオリティーペーパーだ【熊坂隆光(産経新聞社社長)】

WiLL 2014/12/4(木) 18:15配信 (有料記事)

第三者委員会に阿比留瑠比記者を

──十月十五日、新潟県で行われた新聞大会の各紙社長による研究座談会で、朝日の木村伊量社長が「吉田調書」誤報の件のみ謝罪したことに対し、熊坂さんは厳しく批判したそうですね。
「木村社長の発言で、意識的かは分かりませんが慰安婦問題に関する『吉田証言』に触れていません。(中略)その後、国際社会で問題となった慰安婦報道を木村社長は軽く思ってはいないでしょうが、ついでのような感じに受け取れます。今日のように具体的に挙げられないのは、信頼回復への姿勢に疑問を感じざるを得ません」
 これまでの新聞大会で、社長同士、このような激論が交わされることはあったのでしょうか。

熊坂 あまり聞いたことがありません。件の新聞大会でも、激論というほど激しいやりとりではありませんでした。前述の私の発言だけが大きく取り上げられていますが、実はこの発言の前に、「加藤前ソウル支局長が在宅起訴された問題で、朝日は社説などで真っ先に産経の援護射撃をしてくれた。朝日にはとても感謝している」と木村さんに感謝の言葉を述べたのです。
 そのあとで、慰安婦問題に一切触れない彼の謝罪はおかしいのではないか、と発言したのです。

──木村社長は会見の時もそうでしたが、吉田調書問題で謝るとか、責任を取るとか言って、従軍慰安婦問題はどうも軽く見ているフシがありますね。『週刊新潮』(十一月十三日号)が朝日の社内向けサイトをスクープしましたが、木村さんはあくまで「吉田調書問題」の責任をとって辞める姿勢でした。

熊坂 慰安婦問題は、歴代社長が抱えてきた問題です。木村さんのことは昔からよく知っていますが、八月五日に慰安婦検証記事を出せたのは、やはり彼だったからできたことだと思います。
 あの検証記事ですべての決着をつけようと考えていたのでしょうが、反響は予想より厳しかった。同時に吉田調書の問題も出てきてしまい、彼が考えていたとおりにいかなかったのでしょう。
 木村さんの退任は決まりましたが、九月に記者会見を開いた時点ですでにその覚悟はしていたと思います。彼の性格からして、道筋をつけてから退任するという言葉に嘘はなかったと思いたい。ただ、慰安婦問題は見通しが甘かったですよね。

──あの検証記事をご覧になって、熊坂さんは最初にどのような感想を持たれましたか。

熊坂 第一に中途半端な記事であるという印象を受けました。産経のこれまでの主張が正しかったことが証明されたのだと、喜びの気持ちも大きかったですね。産経は強制連行問題に関して二十二年間、疑問を呈し続けてきました。慰安婦についてきちんと報道を続けてきて、ようやく今回、朝日も誤報であることを認めたわけです。我々のやってきたことは間違っていなかったのだと感慨深いものがありました。
 八月五日の朝は、多くの方から電話やメールで「おめでとう」とメッセージをいただきました。

──慰安婦問題に関して産経をはじめ、朝日以外の新聞は早めに訂正していました。にもかかわらず、朝日がこれだけ“従軍”慰安婦に関してこだわったのはなぜでしょうか。

熊坂 それがわからないのです。言葉は悪いですが、もっと早く誤りを認めていれば、これだけ傷が深くなることもなかった。第三者委員会では、そういった部分を明らかにしてもらいたいですね。本文:9,947文字 この記事の続きをお読みいただくには、WiLLプレミアム on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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熊坂隆光(産経新聞社社長)

最終更新:2014/12/4(木) 18:15

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