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“リッパート駐韓米国大使殺傷事件” 反米テロの原因は「反日甘やかし」【黒田勝弘】

WiLL 2015/4/17(金) 18:08配信 (有料記事)

明らかな“排外主義的テロ”

 リッパート駐韓米大使がソウルのど真ん中でテロに遭ったということで、韓国は大騒ぎだ。米政府はあえて「テロ」とはいわず、政治的意味合いは持たせないように配慮をしているが、韓国では朝野挙げてテロと非難している。平静な(?)米国とは逆に、「米韓同盟へのテロ」とまでいって犯行を大々的に非難している。
 犯人は「米韓軍事演習反対!」を叫び、過去に北朝鮮支持の言動があったから、テロといわれても仕方がない。親北朝鮮という意味で、間違いなく反米テロである。
 ただ、米大使を傷つけるというテロ紛いの事件は一九六四年、日本でも当時のライシャワー大使が暴漢に刃物で切りつけられて重傷を負う事件があった。この時は政治的背景はなかったために「テロ」といわれず、単に「刺傷事件」といわれた。したがって、要人殺傷事件は決して韓国だけに見られる現象ではない。
 しかし今回、韓国のマスコミなど世論ははっきりと「過激な民族主義者によるテロ」といっている。つまり、外国要人に対する明らかな“排外主義的テロ”である。とすると、ウォッチャーとしては事件を「韓国人とテロ」という観点から眺めざるを得ない。そこを知るうえで若干、迂回しながら今回の事件を考えてみたい。
 ところで、ある国の人間の特徴的な気質とか民族性をお互いに比べ合って、悪口を言ったり皮肉ったりして面白がる“比較小話”というのがある。昔から多くの国がひしめき合い、よくケンカ(戦争)してきたヨーロッパでことのほか発達しているようだが、韓国人もユーモア好きだからよくそれをやる。たとえば、“タイタニックもの”の一つでこんなのがある。
 タイタニック号が沈没する時、脱出しようとする乗客を前に船長が「救命ボートにはあと一人しか乗せられない。誰にするか決めてくれ」と言った。さて、どうなったか?
 アメリカ人は「いちばん幼い子を」と言い、日本人は「本社と相談して決める」と言ったが、韓国人は「制止を振り切って何人かが我先にとボートに乗ろうとしたため、ボートが沈んでみんな死んじゃった」。
 韓国では、自国に対する存在感の大きさからだいたい日米韓による比較小話が多いが、時に中国を加えることもある。たとえば、よく使われる“ホテル火災小話”ではこういうのがある。外国人客の多いさる高級ホテルが火事になった。この緊急事態に客はどういう行動を取ったか?本文:9,171文字 この記事の続きをお読みいただくには、WiLLプレミアム on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)

最終更新:2015/4/20(月) 0:38

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