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【SEALDs】若者のデモはメディアの消耗品【古谷経衡】

WiLL 2015/8/31(月) 12:32配信

明らかに水増しされた参加者数

国会前の交差点で毎週金曜日に行われる「安保法制」への抗議集会が、大きな話題になっている。
 主催者は「SEALDs」(シールズ/自由と民主主義のための学生緊急行動)。アメリカ海軍特殊部隊の略称「(Navy)SEALs」に限りなくスペルが似ているが、全く違う団体だ。
 テレビ朝日「報道ステーション」を筆頭に、各種メディアがこぞってその街宣や抗議活動の模様を伝えている。七月十七・二十四日号の『週刊ポスト』では、この「SEALDs」に関して「安倍総理がSEALDsを非常に気にしている」として取り上げたほどだ。
 新聞も同様だ。
〈未来のため声上げる 学生「許せない」〉(東京新聞、六月二十五日付)
〈SEALDs 「まじおかしい」が原動力 安保法案反対 大きなうねり〉(東京新聞、七月十二日付)
〈安保関連法案に反対する大規模な抗議行動が始まった。催したのは都内の大学生らによる「SEALDs」だ〉(朝日新聞「天声人語」七月十二日付)
 など、できたばかりの学生団体をかなりの頻度で取り上げている。
 一方、札幌では、六月二十六日に「戦争したくなくてふるえる」と銘打った「安保法制」反対デモが行われた。主催者は十九歳の女性フリーターで、その容姿から「ギャルが主催した戦争反対デモ」として地元紙「北海道新聞」はもとより、地上波各局もその模様を追った。「ニュース23」などは五、六分放送していた。
 なぜ、既存の大手マスメディアは「SEALDs」や「ふるえる」デモを競うように大きく取り上げるのか。
 七月十日、私は、「SEALDs」が主催する国会前の抗議集会を見に行くことにした。東京メトロ国会議事堂前駅を一歩地上に出ると、黒山の人だかりである。
 この日は、「SEALDs」の抗議集会では過去最大級の参加者となった。毎日新聞は翌日、その数を「主催者発表で一万五千人」と伝えた。しかし、国会前の狭隘な歩道を占有して行われたこの抗議集会の参加者は、どんなに多くても四千~五千人というところだった。五千人でも多いことには変わりないのだから、明らかに事実とは違う水増しには感心しない。
 私は警察官らに守られた抗議集会の最前列に進んだ。やはり「SEALDs」は学生緊急行動と銘打つだけあって、圧倒的に若い。
「SEALDs」の創設メンバーで実質的なリーダー格である奥田愛基さんは明治学院大学四年生で、二十二歳。その周りを取り囲むメンバーたちも、一様に二十歳前後の大学生だ。
 特に前面に出ている女子大生メンバーの姿に、私の目が眩んだ。普通にキャンパスを歩いていたら、十中七、八の割合で「可愛い」と思うような子たちばかり。男子大学生らも、若い大学生がよく読むファッション誌『smart』のスナップに出てきそうな小綺麗な格好をしている。
 私の大学生時代がなまじ陰惨で憂鬱だっただけに、彼らの醸し出す雰囲気には嫉妬すら覚えるほどだし、その洗練性は右派の集会にはないものだ。

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最終更新:2015/8/31(月) 16:37

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