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衝撃のベストセラー『100年マラソン』著者が語る アメリカは中国に騙された!

WiLL 2015/10/6(火) 16:33配信 (有料記事)

中国がアメリカに送り込んだトリプルスパイ

私の著書『The Hundred-Year Marathon』(百年マラソン)の日本語版『China2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』(日経BP社)が出たのが九月二日、その翌日の三日には北京で「抗日戦勝記念軍事パレード」が行われ、この二つが同じタイミングで重なったことは、どこか意味があるような気がします。
 その日、北京にいる中国の友人から電話がかかってきました。
「見たかね? ミサイルDF─21は、まさしくシャショウジィエン(殺手●=金ヘンに門のなかに月)だぞ」
 と彼は叫んでいました。「シャショウジィエン」とは、中国の昔話に登場する短くて軽い柄頭のついた棍棒のことで、それを持つ者は自分より強い敵に勝つことができると言われています。言い換えれば秘密兵器、奥の手、ワイルドカードという意味の言葉です。
 私はこの本の第七章で、中国のシャショウジィエンについて詳しく書きました。
 中国はシャショウジィエンを作るために、自国の資源に釣り合わないほど多額の投資を非対称能力(非対称戦をするための能力)、たとえばハイテク機器、コンピュータウイルス、指向性エネルギー兵器などの開発に注ぎ込んできました。
 ミサイルDF─21もまさにシャショウジィエンの一つであり、現実に「assassins mace」(暗殺者の棍棒)が存在することがこれで証明されたのだ、と受け止めました。脅威を見せつけられた感もありますが、私としては本書で書いてきたことが現実だという証に思えて嬉しかったです。
 これによって、軍事力バランスでもアメリカの敗北が訪れるかもしれません。
 あのパレードの派手さは、中国の権威を見せつけるためのパフォーマンスです。パレードは中国共産党内のタカ派がやらせているのであって、改革派や穏健派の考えではない。彼らは経済的にはアメリカや日本、ロシアが必要だと考えているからパレードもやらないほうがいいと考えていました。
 しかし、いまの中国を動かしているのはタカ派です。私の本は、そのことを世の中に知らしめるために書いたのです。
 原題の「The Hundred-Year Marathon」(百年マラソン)とは、中国共産党が一九四九年に権力を掌握してから百年かけて、二〇四九年までに世界のリーダーの座を奪取するという計画のことです。
 私が「百年マラソン」という記述を見たのは、二〇〇九年に中国で出版された劉明福『中国の夢』のなかでした。英語に翻訳されたのは一部でしたが、その本には、どうすれば中国はアメリカに追いつき追い越し、世界の最強国になれるかが詳細に書かれていました。
 にもかかわらず、アメリカの中国専門家のなかには、まだ「百年マラソン」計画を信じてない人たちがたくさんいます。私を含めたほんの少数の専門家だけが、中国に対する考えを変え始めた程度なのです。本文:12,322文字 この記事の続きをお読みいただくには、WiLLプレミアム on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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マイケル・ピルズベリー(ハドソン研究所中国戦略センター所長、国防総省顧問)

最終更新:2015/10/6(火) 16:45

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