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中国人に占拠された「川口市芝園団地」【新日本紀行】

WiLL 2015/10/26(月) 11:26配信 (有料記事)

日本人とのコンタクトを敬遠

「近い将来の日本の姿」──と言ったら皮肉になるのだろうか。一九七八年、埼玉県川口市芝園町に建てられたUR都市機構(当時は日本住宅公団)芝園団地のことだ。
 古くは鋳物産業が盛んな『キューポラのある街』として知られた川口だが、高度経済成長期以降、徐々に人口が増え始め、近年は“埼玉都民”のための高層マンションが、競うようにして立ち並ぶ街へと変貌した。
 芝園団地はそれらの状況には背を向けるように、高齢化による過疎化、そして外国人、なかんずく中国人が数多く住む街として知られるようになった。かつてはマンモス団地と言われた同団地には現在も五千人以上の人が居住しているが、何とそのうちの四割以上が中国人によって占められているのである。
 なぜ芝園団地に中国人が集まるようになったか? それは後述するとして、何はともあれ百聞は一見にしかず。
 芝園団地へのアクセスは、最寄り駅であるJR京浜東北線蕨駅西口から男性の足で約七、八分、小学生でも十分ほどの場所に位置するまずまずの好立地と言えよう。JRの線路沿いではあるが、団地自体が巨大な敷地を誇っており、電車の騒音が気になることはほとんどなかった。
 七〇年代に建てられた各地のマンモス団地と同様に、敷地の周囲を立木などで囲ったその様子は、地域内でも一種独特な雰囲気を醸し出しているのが特徴と言えば特徴だ(昔はそれがステータスだったのである)。
 要するに一昔前の「団地イメージ」そのものだが、いざ団地内に一歩足を踏み入れた瞬間、それらの思念を吹き飛ばす状況が現出する。なぜなら、そこを歩いている人のほとんどが中国人だからだ。
 昼下がりに立ち話をする若い主婦たち、木陰のベンチに腰を掛けて早口で何事かを喋っているご婦人、そして夏日のような陽気のなか、広場で元気にサッカーに興じる子どもたち……そのほとんどから発せられる言葉が中国語なのである。
 もちろん、日本人もいないわけではない。少なくとも「いまのところは」日本人の住民のほうが多いのだから。しかし、日本人居住者の多くが中高年以上であることと、中国人居住者たちの声にひときわ張りがある、端的に言えば大声なこともあって、存在感としては圧倒的に中国人のほうが大きいのだ。
 もっとも、中国人たちが日本語を解さないのかというとそうではない。声高に井戸端会議に興じていた中国人主婦の一人のスマホに着信があった途端──仕事先か、いずれにしても相手は日本人なのだろう──彼女は流暢な日本語で対応していた。しかも、それまで中国人独特の喧嘩腰のような声のトーンから打って変わって、日本スタイルの静かな声で喋り始めたのである。本文:10,758文字 この記事の続きをお読みいただくには、WiLLプレミアム on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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羽田翔(フリーライター)

最終更新:2015/10/26(月) 11:26

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