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ブームに乗り遅れるな!iPhoneでハイレゾ音源を楽しむ方法

@DIME 2月16日(火)18時1分配信

■ソニーを中心に世界的な人気が沸騰する「ハイレゾ」

 音楽好きなら最近よく「ハイレゾ」というキーワードを耳にするだろう。現在のブームのきっかけは、2013年のソニーによる「ハイレゾ宣言」といえよう。今後のオーディオ製品をハイレゾ対応にシフトしていくと発表して以来、ハイレゾ対応プレーヤー、ハイレゾ対応ヘッドホンを続々登場させている。以来、空前のハイレゾブームが巻き起こっている。

「ハイレゾ」の言葉の意味は「ハイ・レゾリューション オーディオ」(High Resolution Audio)だ。従来の音楽CD音源よりも高音質化したデジタル音源で、音楽CDに収録されている「44.1kHz/16bit」のデジタルデータから、「192kHz/24bit」という最大約6.5倍の繊細で、さらに音楽CDでカットされてしまう20kHz以上の高域も収録できるのだ。

 車にたとえるなら、よく回る上にパワーもあるエンジンだろう。極限まで情報を詰め込んだ今時のデジタル音源でも、ハイレゾの器に収めると音楽CD以上に、低速(低域)から高速(高域)にまで余裕ができ、生々しいほどの高音質を届けてくれるのだ。

 そんな高音質で注目のハイレゾ。実際に楽しむには専用プレイヤーが必要と思われがちだが、実はiPhoneだって、周辺機器をプラスしてハイレゾプレーヤーに変身させる事もできる。

 今回はそんなiPhoneによるハイレゾ再生をガイドしよう。

(1)ハイレゾ音源はネットの有料音楽配信で購入しよう!

 ハイレゾ音源を入手するには、ネットによる有料音楽配信サイトで購入するのが一般的だ。J-POPなどメジャーな音源を揃える「mora」、クラシックやジャズ音源が充実する「e-onkyo music」が、国内では2大サービスとなっている。
まずは、PCやスマートフォンのブラウザでmoraのサイトを開いてみて確認してもらいたいが、邦楽、洋楽、ジャズ・クラシック、アニメ・ゲームの音源がズラリとラインアップするのだ。

 ハイレゾで配信されている曲は総数では10万曲以上に上るが、カーペンターズの『シングルズ 1969-1981』や、尾崎豊の『ALL TIME BEST』のような往年の名曲、『ハイレゾで聴くブルーノート(Blue Note Edition)』などジャズ、クラシックの名盤などが主流。新譜だとJ-POPはL'Arc~en~Cielや三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどが徐々に数を増やしている段階だ。

 ハイレゾの楽曲は1曲あたり400~500円、アルバムだと1枚あたり3000円~4000円程度で、ファイル形式はFLACか無圧縮のWAVが提供されている。データ容量はやはり大きめで、1曲100MB以上、アルバム1枚で1GB以上にもなる。

 ただし、PCさえあればブラウザから簡単にアクセスして、クレジットカード決済ですぐに楽曲を購入できるから、手軽に音源を入手できるはずだ。

(2)iPhoneに専用アプリを入れよう!

 iPhoneでハイレゾ音源を聴くには、オンキヨーの無料アプリ『HF Player』で再生すると便利だ。HF Playerさえあれば音源の再生はできるのだが、そのままではCD音質の音源再生にとどまる。対応するオンキヨー製のヘッドホンなどを持っていない場合は、ハイレゾ本来の音質を引き出すために1000円のアプリ内課金を行い、「HD Player Pack」を購入するとよい。

 楽曲転送はiTunes経由で行うが、ハイレゾ音源はCD音源のように自動で同期はできない。詳しくは公式サイトのガイドを確認しよう。

(3)ヘッドホンアンプならカンタンに出力!

「HF Player」アプリを入れればハイレゾ音源をとりあえずiPhoneで再生できるようになるが、iPhoneの3.5mmヘッドホン端子にヘッドホンを接続すると、CD音質に変換されてしまう。そこでハイレゾ再生の鍵となるハードウェアがヘッドホンアンプだ。最も手軽にiPhoneをハイレゾ化できるアイテムとして推奨したい製品が、昨年12月にロジテックが発売したLightningオーディオアダプター「LHP-AHR192GD」だ。

 本体重量がわずか38.5gと軽量な、iPhoneのLightningコネクターに直結する“ヘッドホン端子アダプター兼リモコン”とも呼ぶべき製品がこれだ。充電不要ですぐに持ち出して使えるのがありがたい。

(4)ヘッドホンをハイレゾ対応にしよう!

 ヘッドホンにはソニーが「h.ear in」のブランド名で展開しているイヤホン『MDR-EX750AP』というモデルを用意した。ビビッドな色彩展開とファッショナブルな外見でいて、高域再生40kHzが可能なスグレモノのハイレゾ対応イヤホンだ。

 実際にiPhone標準の3.5mmヘッドホン端子から普通に再生した場合と、ロジテックの「Lightningオーディオアダプタ」経由で「h.ear in」で再生するサウンドを聴き比べてみると、音の鮮明さと圧倒的な音分離の素晴らしさに驚くはず。高域までキレよく、低音のボリューム感も、標準の3.5mmヘッドホン端子経由での再生を上回る。

 まずは、イヤホンから手軽にハイレゾを始めたい人、外に持ち出してハイレゾを聴きたい人にオススメだ。

(5)さらに高音質にするならポータブル・ヘッドホンアンプを使おう!

 iPhoneでより本格的なハイレゾ再生を目指すなら、ポータブル・ヘッドホンアンプと呼ばれる専用アンプの導入もオススメだ。なかでも入門価格帯でのスタンダードモデルと呼べるのが、ソニーの『PHA-1A』だ。

 ポータブル・ヘッドホンアンプの基本的な使い方は、Lightningケーブルを別途用意してiPhoneとデジタル接続、「HF Player」のアプリで再生する。本体内に独立したバッテリーを内蔵するのでヘッドホンの駆動力が高く、より高音質を狙えるのがポイントだ。『PHA-1A』ではiPhone以外にもウォークマンやAndroidスマートフォン等とも組み合わせられる。

 ヘッドホンは、同じくソニーの「h.ear on」ブランドのハイレゾ対応モデル『MDR-100A』を用意。ファッショナブルなカラーと共に60kHzまでの高域再生までもカバーする、ハイレゾヘッドホンの入門的モデルだ。実際にその音質を確かめてみても、ライブ音源のような臨場感豊かな空間再現力が圧倒的。音の一つひとつが頭の周りを巡るように緻密に聞き分けられるし、空気を振動させるような唸る重低音も完璧だ。

 ポータブル・ヘッドホンアンプの名前の通り、外出先への持ち出しも可能でiPhoneと一緒に持ち歩けるバンドも付属。メインは自宅でじっくり音楽を聴きたい時に利用し、出張など長時間音楽を聴く時のみに外に持ち出してもいいだろう。

 音質にもこだわる音楽ファンに別次元の高音質を届ける「ハイレゾ」。ヘッドホンアンプなら、普段使っているiPhoneを有効活用しながらハイレゾの高音質に一歩近づけるだろう。

 まずは、自分のお気に入りの音源とヘッドホンと組み合わせて、音の良さを体験してみてほしい。

取材・文/折原 一也 (おりはら かずや:オーディオビジュアルライター/AV評論家)

@DIME編集部

最終更新:2月16日(火)18時1分

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