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9歳震災遺児への義援金7千万円が“鬼叔父”に横領されていた!

週刊文春 3月9日(水)16時1分配信

 東日本大震災から5年。最多の犠牲者を出した宮城県石巻市で、震災遺児Aくん(当時9)に全国から集まった義援金7千万円が叔父によって横領されていたことが、週刊文春の取材でわかった。

<僕が捜しているよ>

 震災から5日後の2011年3月16日。行方不明の家族の名前を手書きした段ボール紙を掲げ、避難所を巡るAくんの姿が、朝日新聞によって報じられた。地震の直後、父親の運転する車で避難していたAくん一家は、車ごと津波に飲み込まれ、中1の従兄とAくん以外は行方不明となっていた。「両親と祖母は、震災から1週間後にそれぞれ遺体で発見されました。従妹は今なお行方が分かっていないそうです」(地元住民)

 その後、国内外から支援物資、義援金などがAくんの元に届けられた。だが、叔父・島吉宏(40)はAくんを引き取ると、未成年後見人の立場を悪用してこれを横領。今年1月、仙台地検は島を業務上横領容疑で逮捕した。わずか3年半の間に使い込んだ総額は、実に6千8百万円にも及んでいた。

 震災前、板前として県内外の飲食店を転々としていた島は、12年5月頃にはAくんの義援金4千万円を投入して、石巻市内に海鮮料理店をオープン。乗り換えを含めて高級車ベンツを二度購入。ハーレーダビッドソン社製のバイクも所持していた。市内では羽振りのよさが話題になっていた。

 さらに取材を進めると、Aくんが島から激しい虐待を受けていたことも発覚した。

 多額の義援金を横領され、暴力を振るわれてもなお、島を頼らざるをえなかったAくん。

 現在は里親制度のある東北圏内の施設に引き取られている。


<週刊文春2016年3月17日号『スクープ速報』より>

「週刊文春」編集部

最終更新:3月9日(水)16時6分

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