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皇室報道を歪める“宮内庁関係者”

WiLL 4/1(金) 14:06配信 (有料記事)

前代未聞の皇室報道

 最近、週刊誌でしばしば皇室関係の記事を見かける。なかには、タイトルを覗いただけで首を傾げるようなものもある。だが、こうした雑誌に多く皇室が取り上げられるのは、社会における存在感の大きさを示す。それだけ幅広い国民が皇室に関心を持っている証拠だ。
 皇室を扱っても「売れない」なら、どこもそんな記事など載せないだろう。その意味で、皇室関連の情報がさまざまなメディアで報じられることは、それ自体を非難すべき理由は特にない。むしろ、それによって皇室と国民の“接点”が健全な形で拡がるなら、歓迎すべきことと言ってよい。
 だが一方で、改めて述べるまでもないが、そこには自ずと弁えるべき「節度」があるのも当然だ。何しろ天皇陛下は憲法上、日本国および日本国民統合の「象徴」という尊貴な地位にあり、皇族方もそのご近親として特別なお立場にあるからだ。
 しかも、そうしたお立場にあることから、国民一般の場合とは異なり、間違っていたり、侮辱的な報道や論評に対して、自由に反論したり、法的手段に訴えることが事実上、ほとんど制限されているという事情がある。したがって、皇室をめぐる報道や論評では、当然ながら然るべき敬意と慎重さが求められる。
 ところが、一般の報道の場合でも最低限のルールであるべき「正確さ」と「公正さ」の確保すら、まるで顧慮しない皇室報道が、これまで繰り返されてきた。率直に言って、雅子妃殿下のご療養が長引いている大きな原因のひとつに、“雅子妃バッシング”とでも呼ぶべき、事実に基づかない悪意ある一方的な報道や論評が垂れ流されてきた事実もあるだろう。
 畏れ多いことながら、かつて事実無根の非難がメディアによって皇后陛下に向けられ、そのために皇后陛下が強烈なストレスを抱えて半年もお声が出ない失声症に罹られたことすらあった(平成五年~)。いつまでもこんな状態が続いたら、今後、皇室に嫁ごうとする女性が、国民のなかから二度と現れなくなってしまいかねない。
 もしそんなことにでもなれば、皇室の存続そのものが危うくなる。たかが週刊誌、と見くびってよい問題ではない。
 先頃、ほとんど前代未聞と言うべき皇室報道があった。『週刊文春』(平成二十八年一月二十一日号)の記事だ。この記事の検証を入り口として、虚偽の皇室報道が繰り返される問題の「構造」に迫ってみたい。
天皇陛下が「全否定」本文:13,242文字 この記事の続きをお読みいただくには、WiLLプレミアム on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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高森明勅

最終更新:4/1(金) 14:06

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