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【MLB】田澤純一、奪三振率向上のカギは初球カーブ? 勝負の年にマウンドで魅せる進化

ベースボールチャンネル 6/8(水) 7:10配信

再び上昇傾向の奪三振率

 2016年シーズン序盤、迎えるFAに向けてボストン・レッドソックスの田澤純一は着実に価値を高めていると、地元紙『ボストン・ヘラルド』が報じている。

 ここ2シーズン田澤の奪三振率(1試合9イニングを完投したと仮定した場合の平均奪三振数)は2015年には8.6まで下がった。2014年も9.1と前年優勝した年にマークした自己最多の9.5からは2年連続で低下している。

 だが30歳を迎えた今季の田澤の奪三振率は6月2日時点で11.7と再び上昇傾向にある。

“It might not be just because I`m pitching well. It might be that the hitters that I`m facing are strikeout prone guys, I can`t really tell that`s all on me. But I`d like to continue that trend.”
「自分が良い投球をしているだけが理由ではないかもしれない。たまたま対戦している打者が三振する傾向が高い打者なのかもしれない。全てが自分の力だけによるものなのかは分からない。それでもこの傾向は続けていきたい」(田澤)

 さらには昨シーズンに比べて、フレッシュな状態であることが好調の要因の1つかもしれないと、『ボストン・ヘラルド』のインタビューで本人も話している。

初球にカーブという新たな武器

 ボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督は田澤のアプローチの違いが数字にも表れていると話す。

 今シーズンを迎えるまで田澤は右打者相手には初球の62%がファーストボールだった。その割合が今シーズンは47%まで下がり、その代わりにカーブを昨年に比べると8%多く使うようになった。

“If you look closely at his attack plan over the last year-plus, he's made some adjustments that maybe allowed him to get ahead in the count without using his one or two other putaway pitches, (The curve) has given him a different look. I think when guys come in the game late in the game, they're walking into the heat of the fire. Can they slow the game down a little bit? For a lot of guys, that first-pitch breaking ball can be helpful. He's done a very good job of executing.”
「ここ1年以上の彼の攻め方を分析してみると、1つもしくは2つの勝負球となる球種を使わずに投手カウントへ持ち込もうとしている。そしてカーブを使うことでまた違った印象を身につけた。試合終盤で登板する選手たちは火の中に飛び込んでいるようなものだ。その状況で試合を落ち着かせることができるのか? ということが課題となる。多くの投手にとって初球にブレイキングボールを使えることは武器となる。彼はうまく組み立てることができている」

 今季終了後にはFAを迎える田澤純一にとって良いスタートとなった。まだシーズンは2か月が過ぎたばかり。どんな進化を遂げ、これまでとは違った姿をマウンド上で魅せてくれるのか注目していきたい。


新川諒

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/8(水) 7:10

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