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読書の量より質を充実させる方法

ライフハッカー[日本版] 6/8(水) 22:10配信

Inc.:アメリカではまったく本を読まない大人がそれなりにいるようです。しかし、今日はここでそのことについて論じるつもりはありません(そういう人たちは読書習慣を身につけたほうがもっと幸せに賢く暮らせるとは思いますが)。

ビジネス界の多くの著名人が年に丸ごと図書館1つ分にも相当するぐらい大量の本を読み漁り、固い決意でそのペースを持続しているという話を読んで、自分ももっともっとたくさんの本を読まなければならないという強迫観念にかられている人に向けてお話ししたいと思っています。

もっとたくさん本を読まなければというプレッシャーについてはライターのChad Hall氏が良く理解しています。彼は最近todoist Blogで自身の体験をシェアしました。自分の脳に今まで以上に文章を詰め込もうとして行った多読の試みが完全に失敗したという体験です。そして、必ずうまくいくと保証できるのはこれだということを提案しています。

「脳的暴飲暴食」 vs じっくりする読書

「2015年は脳に暴飲暴食をさせた年でした。延々とキリのないソーシャルメディアの記事、メール、テキストメッセージより優先させて、私は2つの無謀な挑戦を自分に課しました。1つ目は、映画を300本観ること。2つ目は本を80冊読むことでした。まったく馬鹿げた考えでしたから2つとも達成できなかったと言いたいところですが、それ以上に悪い結果になってしまいました。目標以上のことを達成してしまったのです。その年私が読んだ本の数は89冊、観た映画の数は355本になりました」とHall氏は書いています。

しかし、彼がそこまで尋常でないレベルの情報を消費するためには、本を読むときには、手っ取り早く読んでしまえる方法なら何でも駆使しなければなりませんでした。2倍の速度で読めるオーディオブックに始まり、速読アプリまで試しました。こうしたツールのおかげで(目標を達成するという固い決意のおかげもありますが)、彼は目標以上のことを達成しましたが、次のように告白しています。「1年を通して見ると、ほとんど何も学べなかったような気がします。早く読めば読むほど、理解度が低くなった気がします」

彼は自分で実験してみた結果、既に科学的に実証済の「速読は不可能」という結論に達しました。スケジュールに可能な限りの冊数の本の読破を詰め込むのは望ましいことでありやってやれないことではないというのは、月並みな考えでもあります。

「本の存在意義は成長のきっかけを与えてくれることです。本は私たちの自己意識が何かを得るためにあるのです。そして、速読をすると困るのはまさにこの点です。本を消費すべきものとして見始めて、なるべく早く消化することに挑戦すると、本は単に記憶すべきデータにしか見えなくなります。知識を得る目的での読書をやめてしまうと、本に書かれていることはすべてその場限りになってしまいます」とHall氏は書いています。実に意味深長な話です。

そのため、今年の彼は別のことに挑戦しています。本の消費量を増やす代わりに、2016年は読む量は減らして内容をしっかり読んでいます。もちろん、メールや電話の通知は気が散るのでオフにして、先を急ぐよりじっくり考え、重要な部分は何度も読み返し、メモを取るようにしています。

読者のみなさんもよければ今年の彼の読書法をお試しください。

How to Learn More: Read Less (but Better) | Inc.com
Jessica Stillman(訳:春野ユリ)
Photo by Mario Antonio Pena Zapateria/Flickr (CC BY-SA 2.0).

最終更新:6/8(水) 22:10

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