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『Yoshi』室屋義秀が千葉の空で、世界一になった!【レッドブル・エアレース】

エイ出版社 6/8(水) 18:00配信

20数年前の『Yoshi』--室屋義秀氏

飛行機が好きな方なら、すでに2016年の6月5日に開催された、レッドブル・エアレース・チャンピオンシップで、室屋義秀という日本人パイロットが優勝したことをご存じだと思う。彼はすっかり、エアレースの世界で知られる人物になり、他のパイロットにも『Yoshi』と呼ばれ、ともに戦い続けている。

ここで、まずちょっと17~8年ほど時を遡りたい。

実は、筆者はその頃、何度か室屋氏にお会いしている。

岡山県、笠岡市で開催されていたラジコン飛行機のイベントで、例年のように室屋氏がデモフライトとして、実機で飛来しアクロ飛行を見せてくれていたのだ。イベント会場で空を見上げると、低空滑走路上をパスする室屋氏が見えたのを思い出す。

イベント会場などでも室屋氏にお会いする機会がった。実に爽やかで真摯な好青年という印象。考えてみれば、室屋氏は当時まだ20代。それでも日本にほとんどいなかった『エアショーパイロット』を目指しているという、情熱を感じる人だった。

当時彼が乗っていたのは、エクストラ300Sだったか、スホーイ26Mだったか、私の記憶は定かではないが(たしか、エクストラだったと思うが)、エアロバティクスに使う、いわゆるアクロ機だった。

ちなみに、レッドブルエアレースで使う機体も、基本的構成はアクロで使う機体と同等クラスのアンリミテッドクラスのアクロ機をベースとした機体だ。

現在彼が駆るエッジ540は比較的新しい機体で、鋼管フレームにカーボンコンポジットなどをク合わせており、機首に排気量9リッター弱で340馬力の発生する水平対向6気筒エンジンを搭載している。エッジ540 V3は、そのエッジ540の中でも特にエアレース用にチューニングされたマシンだ。

アクロ機の機体構成は実にシンプル

『空のF1』などと呼ばれているから、みなさんハイテクな機体をイメージされるかもしれないが、アクロ機の機体構成は実にシンプルなものだ。

エンジンから機体に向けて、鋼管をトラスに組み立てたフレームが構成されている。その外側に金属製のボディが組み合わされている。

実は、これも15年ほど前、たまたまアクロ機の一種であるスホーイ26Mの複座型、スホーイ29の前の座席に乗せてもらったことがあるのだが、エルロン、エレベータは操縦桿、ラダーはフットペダルと、ワイヤーや金属のロッドで操縦されている。そのシンプルな構成に驚いた。古い自転車などのように単なるロッドで舵を動かしているのだ。このロッドが外れたら、墜落してしまうのかと思うと、非常に緊張したことを思い出す。

現在でも、この構成は変わらないだろうから、室屋さんはじめエアレースパイロットは今でも人力で舵を動かしてねじ伏せて飛んでいるはずだ。操縦系はとってもシンプルな乗り物なのだ。

さて、レッドブルエアレースは、レッドブルがスポンサードする世界最高レベルの飛行機スピード競技。ただしかなりフライト姿勢などの条件が厳しいので、アクロ機なみの機敏な運動性が必要になるわけだ。

パイロットは、会場に設置されたパイロンによって作られたコースを時に振り回し、時にはやる心を抑えつつ飛ぶ。

フライトコースは空気によって膨らまされたパイロンによって構成され、スラロームを切り、コーナーを曲がり、インメルマンターンを使って向き変えて駆け抜けていくのだ。

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最終更新:6/8(水) 18:00

エイ出版社

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