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『シチズンフォー スノーデンの暴露』監督がコメント 「圧力を払いのけるのは大変でした」

リアルサウンド 6/8(水) 15:13配信

 6月11日に公開されるドキュメンタリー映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』より、ローラ・ポイトラス監督のコメントが公開された。

 本作は、米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデンが、米国政府が一般市民に対してまでスパイ行為を行っているという真実を暴露した、“スノーデン事件”の始まりと真相、スノーデンの亡命までを記録したドキュメンタリー映画。『My Country My Country』『The Oath』に続き、ポイトラス監督が9.11以降のアメリカを描いた3部作の完結編で、第87回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。

 メガホンを取ったポイトラス監督は、イラク戦争やグアンタナモ収容所についてのドキュメンタリー作品を手がけ、ジャーナリストとしてピーボディ賞なども受賞している映画監督。本作で注意深く観るべきポイントについて、「本作のテーマは、監視と9.11後のアメリカでしたが、私は個人というものにより興味を抱きました。スノーデンだけではなく、9.11後の施策に対し“それはモラル的にも法的にも間違っている、だから行動に出るのだ”と声を上げた人々のポートレートなのです」と話し、「これまでに監督した作品に比べると、本作の方がより私自身が作品の一部になっていますね。だから冒頭で私の声を入れてみたり、私とエド、私とグレンといった会話も加えました。編集室に入ってみると、私が参加者であったからこそ、この映画は主観的な視点で語られるべきだということがはっきりしたのです」と、本作に自身の姿を映さなかった理由を語っている。

 本作を公開する上での圧力や嫌がらせに関しては、「この映画を撮るにあたって、私がこれまでに監督した作品以上に恐怖というものを感じました。報道を止めようとしている人々がいることは一目瞭然でした。その圧力を払いのけるのは大変でしたね。アメリカは、実際に悪事を働いた人よりも悪事を暴こうとする人を追い回すのね」とコメントし、「9.11以降のアメリカ政府は、国としての道徳的指針を見失っています。人々がなぜ拷問を受け、仕返しをされ、ブラック・サイトへと送られるのか、その現実に政府が耳を傾けてくれることを今でも待っています。アメリカは暗黒時代を迎えていて、それに対処しなければならないのです。監視もドローン攻撃もそのうちのひとつに過ぎません。こういったことに疑問を投げかけていかければならないと思っています」と、理想の国家の立ち振る舞いについて話した。

リアルサウンド編集部

最終更新:6/8(水) 15:13

リアルサウンド

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