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イチロー、世紀の大打者ピート・ローズ、タイ・カッブと比較される存在に

ベースボールチャンネル 6/11(土) 11:00配信

3人ともプロ生活24年以上

 イチローは現地時間9日の対ミネソタ・ツインズ戦で2安打を放ち、MLBでの通算安打数は2973本、NPBでの1278本と合わせた日米通算安打数が4251本となり、ピート・ローズが持つMLB通算安打記録4256本にあと5本と迫った。

「日米通算安打」は公式記録ではないが、レベルや対戦相手が違うにせよ、ここまで安打を積み上げたことは称賛に値する。
 イチロー、ピート・ローズ、そしてもう一人の4000安打者タイ・カッブを比較すると、3人の大打者の個性の違いが明らかになる。
 イチローの数字は、現地6月9日試合終了時点。


■イチロー(1973- )現役19歳から42歳まで(継続中)
NPB 9年  951試合4098打席3619打数1278安打 打率.353
MLB 16年 2406試合10226打席9476打数2973安打 打率.314

通 算 25年 3357試合14324打席13095打数4251安打 打率.325

■ピート・ローズ(1941- )現役22歳から45歳まで
MLB 24年 3562試合15890打席14053打数4256安打 打率.303

■タイ・カッブ(1886-1961)現役18歳から41歳まで
MLB 24年 3034試合13087打席11434打数4189安打 打率.367

 このように偉大な数字が並んでいる。3人ともに40歳過ぎまで24年以上プレーし、3000試合以上出場、1万以上打席に立っている。

ピート・ローズは40歳から6年で699安打

 ただ、その通算打率は大きく異なっている。時代背景もあるが、3人の打者の持ち味は、違うのだ。

■イチロー
NPB 9年 3割以上7回 3割5分以上4回
 首位打者7回 打点王1回 盗塁王1回

MLB 16年 3割以上11回 3割5分以上4回
 首位打者2回 盗塁王1回

通 算 25年 3割以上17回 3割5分以上8回
 首位打者9回 打点王1回 盗塁王2回

■ピート・ローズ
MLB 24年 3割以上16回 3割5分以上0回
 首位打者3回

■タイ・カッブ 
MLB 24年 3割以上20回 3割5分以上13回 4割以上3回
  首位打者12回 本塁打王1回 打点王4回 三冠王1回 盗塁王6回

 タイ・カッブの時代は4割打者が毎年のように出ていた。極端な打高投低だったが、その中でもカッブの成績は傑出していた。通算打率.367はMLB史上最高であり、アンタッチャブルだ。

 ピート・ローズは首位打者を3回とっているが、1969年の.348が最高打率であり、.350以上はマークしていない。60年代、70年代は投高打低の時代だったが、それを加味してもローズはアベレージヒッターではなく打数も多く安打数も多い安打製造機タイプと分類できる。

 イチローはNPBではアベレージヒッター、MLBでは安打製造機だったと言えよう。
 しかし4000本もの安打を打つためには、打撃能力に加え、40歳を超えてからの持久力がなければ不可能だ。40歳を迎えるシーズン以降の3選手の成績。

■イチロー
MLB 3年 345試合 871打数231安打 打率.265
■ピート・ローズ
MLB 6年 732試合 2574打数699安打 打率.273
■タイ・カッブ
MLB 2年 228試合 843打数289安打 打率.343

“球聖”タイ・カッブはすごすぎるが、3人ともにリーグ平均打率を上回る数字を残している。

 イチローにはMLB公式記録となる「3000本安打」という大記録も残されている。
「日米通算」は一つのマイルストーンに過ぎないが、こうして3人の成績を並べると、イチローが球史に残る大打者であることを実感できる。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/11(土) 11:00

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