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EURO開幕! 開催国フランスが鮮烈ミドルでルーマニアを撃破し白星発進

Football ZONE web 6/11(土) 6:38配信

試合終了間際にパイェが劇的な一撃 2-1で競り勝つ

 4年に1度のヨーロッパサッカーの祭典である欧州選手権(EURO)が10日に開幕し、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスで行われた開幕戦で開催国フランスがルーマニアと対戦。試合終了間際の後半44分にFWディミトリ・パイェが鮮烈なミドルシュートを決めて2-1で勝利し、劇的な白星スタートを切った。

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 試合に先立ち、フランス伝統の「フレンチ・カンカン」を模した開幕セレモニーが開かれ、満員のスタンドには出場24か国の国旗がコレオグラフィーで表現された。開催国としての期待を背負う地元フランスは、“1億ユーロの男”MFポール・ポグバやレスター・シティで日本代表FW岡崎慎司とチームメートのMFエンゴロ・カンテなど、豪華メンバーの揃ったスタメンでスタートした。

 しかし、最初の決定機はルーマニアに訪れた。前半4分、左CKをニアサイドでコースを変え、ファーサイドにMFボグダン・スタンクが飛び込んだ。完全にフリーな状態だったが、シュートはフランスの守護神ウーゴ・ロリスの正面。フランスはいきなり冷や汗をかかされた。

 一方のフランスも同14分、ポグバが右サイドへ鮮やかなスルーパスを通すと、オーバーラップしたDFバカリ・サニャの折り返しにFWアントワーヌ・グリーズマンが突進。相手のクリアミスをヘディングで押し込みにかかったが、ボールはゴールポストを直撃した。

 開幕戦とあってか、両チームとも硬さが目立ち重苦しいゲームになった。比較的、主導権を握って攻撃に出る回数の多かったフランスだが、予選10試合でわずか2失点と堅守のルーマニアを崩せず。同36分にパイェの速いクロスにグリーズマンが合わせたシュートもわずかに枠の外へ飛び、スコアレスで前半を折り返した。

パイェが感極まって涙を流すシーンも

 後半に入っても、ポグバの強烈なボレーシュートが相手GKの正面に飛ぶなどゴールが遠い時間が続いた。しかし、そうした重いムードをセンターフォワードが吹き飛ばした。後半13分、右サイドからパイェが左足で上げたクロスに対し、FWオリビエ・ジルーが相手GKに競り勝つ打点の高いヘディングシュートを放つと、ボールがゴールに吸い込まれた。ジルーによる今大会のファーストゴールで、フランスが1-0と先制に成功した。

 しかし、フランスは同20分に同点ゴールを許してしまう。自陣のペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したルーマニアのFWニコラエ・スタンチェをDFパトリス・エブラが倒してしまいPKを献上。これをスタンクに冷静にゴール右に決められ、1-1の同点とされた。直後、フランスのディディエ・デシャン監督はグリーズマンに代えてFWキングスレー・コマンを投入。さらに同32分には、ポグバに代えて20歳の新鋭FWアンソニー・マルシアルをピッチに送り込んだ。

 この交代以降、フランスの攻撃は機能性を落とし、采配が裏目に出る展開になった。しかし、このままドロー決着かと思われた同44分、ペナルティーエリアの外側からパイェが放った強烈な左足ミドルはルーマニアゴールの左上隅に一直線で突き刺さる。直後に守備固めとしてMFムサ・シソコと交代になったパイェは、感極まって涙を流しながらピッチを後にした。

 試合はフランスが誇るキックの名手による劇的な一撃で2-1としたフランスが、このまま逃げ切った。開催国としてのプレッシャーを跳ね除け、フランスは2000年大会以来のEURO制覇に向けて勝ち点3スタートを飾った。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

最終更新:6/11(土) 6:40

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