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涙の決勝ゴールでEURO開催国を救った“キックの名手” 仏紙が「天才的な左足シュート」と絶賛

Football ZONE web 6/11(土) 7:50配信

終了間際のパイェの一撃で、フランスがルーマニアを2-1で破る

 キックの名手による涙の決勝ゴールとなった。10日の欧州選手権(EURO)開幕戦で、フランス代表FWディミトリ・パイェ(ウェストハム)は、後半12分にFWオリビエ・ジルー(アーセナル)の先制ゴールをアシストすると、1-1に追いつかれた後の同44分に左足ミドルを一閃。決勝点となる勝ち越しゴールを決めた。

フランスvsルーマニアの試合結果、EURO大会データ

 ドロー決着かと思われた試合終了間際だった。ペナルティーエリアの外側からパイェが放った強烈な左足ミドルはルーマニアゴールの左上隅に一直線で突き刺さった。直後に守備固めとしてMFムサ・シソコ(ニューカッスル)と交代になった殊勲の男は、感極まって涙を流しながらピッチを後にした。

 フランス紙「レキップ」は、この決勝ゴールの場面を「フランスに現れた救世主の名前はパイェだ。ゲームが閉じられようとする瞬間、天才的な左足シュートは豪華で華麗にゴールを打ち破った。フランスはこのゴールで一気に解放された」と伝えている。

 そして、試合後のパイェは同紙に対して喜びを語った。

「この勝ち点3で落ち着いて戦っていける」

「これは、大きな誇りだ。僕たちはメンタルの部分で試合に入るのに少し時間がかかった。多くのチャンスはあったが、なかなかゴールを決められなかった。この結果は、ここまで払ってきたすべての犠牲のおかげだ。今日はできる限りのプレーをしようとした。この勝ち点3は本当に重要なものだ。これで、落ち着いて目標に向かって戦っていくことができる」

 開催国であり優勝候補ともされるフランスにとって、特にこのビッグトーナメントの開幕戦ではホームの大声援が大きなプレッシャーになったようだ。しかも、対戦相手は予選10試合でわずか2失点と堅守を誇るルーマニアだった。特に、後半20分に同点ゴールを許してからのフランスの攻撃はなかなか決定的なチャンスを作るところまで行かず、閉塞感が漂っていた。もし、パイェのゴールが決まらずに引き分けで終了していたら、2戦目以降のホスト国にはより大きなプレッシャーがかかったはずだ。

 しかし、そうした暗雲をパイェの弾丸シュートが全て振り払った。FKの名手としても知られる男は、先制ゴールの場面では得意の右足でジルーの頭に合わせるピンポイントクロスを供給し、1ゴール1アシストと勝利の立役者となった。地元8万人の大観衆の前でヒーローとなったパイェは、母国フランスを2000年大会以来のEURO制覇に向けて勢いに乗せた。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

最終更新:6/11(土) 10:01

Football ZONE web

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