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すべての親に勧めたい「本当に役立つ教育本」

JBpress 6/11(土) 6:00配信

 先日、当店(さわや書店)主催の講演会で作家の百田尚樹さんと畠山健二さんをお招きした時のことです。講演の最中にこんな話が出ました。

本記事で紹介している本の表紙はこちらから

 もしも自分の息子が作家になりたいと言い出したら猛反対し、考え直すよう説得するだろう。

 子どもが親と同じ職業を選ぶという分かりやすい例を挙げるなら、それは芸能界だ。芸能界に2世が多い理由、それは「食える」業界だからだ。ゆえに芸能人は自分たちの子どもを芸能界に入れようとする、もしくは入りたいと言い出しても止めることはない。

 それに引き換え作家は苦労が多い割に「食える」業界ではない。だから、親としては賛成しかねる・・・

 と冗談交じりに話していました。

 もうすぐ現役が終わる年齢の、悪い言いかたをすれば「逃げ切れる」世代はともかく、「食えない」業界が今後より増えることは、衆目の一致するところでしょう。私も時々考えます。ウチの子どもが大人になる頃には、前回の記事(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46767)で書いたように人工知能の活躍する時代が訪れているだろうし、職にありつくのも容易ではないかもしれないと。

 そう遠くない未来に訪れる、厳しいと予測される時代。その到来を見越して、子どもたちへ生きることに前向きにいられる力を与え、できうる限り能力を伸ばしてやることが親の務めではないだろうか。しかし、一体どうすればよいのか。世の中が進む方向の不安と、その行き着いた先に子どもが適応できるかという不安。二重の不安から、いわゆる「子育て本」に手を伸ばした。

 ということで今回は、不安な時代を強く楽しく生きる力をつけさせる子育て法について、3冊紹介します。

 題して、「いま売れている子育て本を忙しいお父さんの代わりに読んで、そのエッセンスをお伝えしちゃう」回。以下に、子育て本の私的ランキングベスト3を取り上げます。

■ 第3位:16万人の脳画像にもとづいた最新知見! 

 『「賢い子」に育てる究極のコツ』 瀧 靖之(文響社)

 本書の売りは、最新の脳科学的アプローチを駆使して子どもの才能を伸ばすというところ。

 著者の所属する東北大学加齢医学研究所は、日本国内で唯一、大量のMRI画像をデータとして蓄積しているといいます。16万件もの脳画像というビッグデータを解析することによって、賢い子に育てるノウハウが見えてきたという理屈。

 結論から先に書くと、本書で推奨されている「賢い子」に育てるための秘策、それはズバリ図鑑学習である。

 人間の頭のよしあしについて疑問をもった著者は、大学時代に知り会った人たちに「どんな幼少期を過ごしたか」という質問をぶつけ、地道に聴き取り調査を行った。

 回答が積みあがってゆく過程で、勉強の成績があるときを境に急激に伸びた子に、共通点があることに著者は気づく。データが示したのは、小さい頃に図鑑が好きだった人が多かったという事実だった。

 そして大学を卒業後、現職についた著者は研究を重ね、幼少期における図鑑学習の有用性についてコツコツと仮説を補強していった。

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最終更新:6/11(土) 6:00

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