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消費増税延期でプライマリーバランス黒字化はどうなる? 

会社四季報オンライン 6/12(日) 20:06配信

 安倍首相は消費増税延期を明らかにしましたが、同時にプライマリーバランス(基礎的財政収支)の2020年度黒字化の目標は堅持すると表明しました。

 プライマリーバランスとは、「国債発行を除く歳入」から「国債費(国債の元利支払い)を除く歳出」を差し引いた財政収支のことです。つまり、歳入は国債に頼らない自前の収入のことであり、中心となるのは税収です。ほかに国有財産売却や各種納付金などの税外収入があります。一方、過去に発行した国債の元本償還と金利支払いは政策的な選択の余地がないもので、それらを除いた歳出は政策的な裁量が可能な部分です。

 したがって、「国債発行を除く歳入」から「国債費を除く歳出」を差し引いた額が黒字であれば、税収など自前の収入の範囲内で政策的な支出を賄っていることになり、財政収支は一応健全といえることになります。

 日本のプライマリーバランスはこれまで赤字が続いています。15年度の国の一般会計(補正後予算額)は、「国債を除く歳入」が63.2兆円、「国債費を除く歳出」が77.5兆円で、プライマリーバランスは差し引き14.3兆円の赤字です。これは名目GDP(15年度は500.4兆円)の2.8%に相当する額です。

 政府の財政健全化目標は国だけではなく地方も合わせた収支で示しているので、この数字とは一致しませんが、従来の目標では17年4月に消費税を10%へ引き上げることを前提に、まず中間時点の目標として18年度のプライマリーバランスの赤字を名目GDP比で1%以内に抑制し、20年度に黒字化するとしていました。

 今回、10%への引き上げを19年10月に延期することを決めたのですから、目標の前提が変わったわけです。安倍首相の消費増税延期表明を受けて政府が決定した「骨太の方針」には、「20年度のプライマリーバランス黒字化の財政健全化目標を堅持する」と明記されましたが、18年度の中間目標には言及されておらず、事実上、棚上げされた形です。

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最終更新:6/14(火) 17:56

会社四季報オンライン

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