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【法律相談】信じられない! 彼に100万円貸した翌日から音信不通に!

Suits-woman.jp 6/13(月) 17:31配信

弁護士・柳原桑子先生が、堅実女子のお悩みに答える本連載。今回は、彼に100万円を貸し、その翌日から音信不通になってしまったという、愛子さん(30歳・飲食店運営会社勤務)。

「彼は調理師をしているのですが、海外から帰ったばかりで家がないので、半年ほどウチ(ワンルームマンション)に住んでいました。あまりにも狭くてイライラするので、出て行って欲しいと告げたところ、お金がないから引っ越せないと言われました。でも私がぶすっとしていたら、引っ越し準備をすすめていて、引っ越し代を貸してくれと言うので、彼の言うままに100万円を貸しました。この背景には、私と一緒に住めるほどの大きな家を借りた、という彼の言葉があります」

しかし、彼は翌日から音信不通になってしまう。LINEも電話も全て通じなくなってしまったとか。

「共通の知人に聞いたのですが、誰も彼の行先も実家も知りません。また、働いているお店もどこだかわかりません。弁護士さんに相談すると、取り戻してくれると聞いたのですが、それはホントですか? その場合の予算と、どのように進めるかを教えてください。 また、個人間のお金の貸し借りには時効があると聞きましたが、それはどのくらいですか?」

気になる柳原桑子先生からのアンサーは……!?

愛子さんの悩みに対する、先生からのアンサーは以下!

弁護士に相談すると聞かれるであろうことを、まずは確認しておきましょう。 お金を貸したことの証拠はあるか(返還約束をしたことやお金を交付した事実を示すものとして、借用書、振込履歴や領収書等)。

請求書を送ったり、裁判する可能性もふまえて、借主である元カレの住所(彼の住所については、別れた後に引っ越しをしたかどうかはわからないとしても、別れるまでの最後に判明していた住所)。 そもそもお金を貸したことを示す証拠が全くないという場合には、弁護士に相談したところで、取り戻してもらうのは難しいでしょう。

また、彼が音信不通になったというのは、単に電話やメールに応答しないだけでなく、住居も不明になったということだとすれば、最後に判明していた住所地を手がかりに、住所を調べる必要があります。住所は、住民登録していたところから住民票を移転して新たな住所地で住民登録しているならば、弁護士は、依頼された事件に必要な限りにおいて、住民票につき調査することが可能です。

しかし、もともと住民登録をしていないか、今まではしていたが引っ越し先ではしていなければ、住民票からの調査は元カレの現住所の調査に意味をなしません。 または、携帯電話会社に登録してある情報に、弁護士会照会の方法で照会をかけ、住所を割り出すことができる場合もあります。 以上のようにして、請求する前提条件が整ったとして、請求をしても、彼が任意の返済に応じない場合、裁判をして、そして仮に勝訴したとしても、彼には見るべき財産はなく支払能力もなかったという場合、結局は回収不能に終わることがありえます。

ですから、弁護士に依頼しても絶対に取り戻せるとは限りません。 お金の授受については、きちんと返してもらいた場合には、借用書や金銭を交付した履歴等の証拠をしっかり確保しておくことが必要であるのと、いい加減そうな人物には貸さないことです。 最後に、時効は返済期限から10年です。



(教えてくれた人/柳原桑子さん)
第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

最終更新:6/13(月) 17:31

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