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“神の手”で29年ぶり南米選手権GL敗退のブラジル 窮地のドゥンガは「理解できない」と憤怒

Football ZONE web 6/13(月) 17:29配信

疑惑のゴールでペルーに0-1と、31年ぶりの歴史的敗戦

 ブラジル代表は12日(日本時間13日)のコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)のグループリーグ第3戦ペルー戦で、後半30分に相手FWラウル・ルイディアスにゴールを許し0-1で敗北。王国ブラジルの29年ぶりとなるグループリーグ敗退が決まったが、ドゥンガ監督はペルーの決勝点が右手で叩き込んだ”神の手ゴール”だったために、激怒している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

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 1985年以来となる屈辱のペルー戦黒星、そして自身の更迭の可能性が高まるグループリーグ敗退に、闘将は憤怒の炎を燃やしている。

「誰もが今日起きたことを目撃した。どうしようもない。我々は人々が目にしたものを変えられない。計り知れない人が見たんだ。我々にはどうしようもない」

 指揮官はこうまくし立て、ハンドは周知の事実であると主張した。後半30分、ペルーの右サイドからのクロスにルイディアスが飛び込んだ。クロスに合わせたのは足でも頭でもなく、右腕だった。主審は一度ゴールを宣告したが、副審はハンドの判定を下した。リプレーでは右手で叩き込む映像が繰り返されたが、サイドラインで審判団は合議を繰り返した。だが、第四の審判と話し合ったアンドレス・クーニャ主審はゴールを認めた。

 この判定にブラジル代表DFミランダ(インテル)は食い下がったが、結末は変えられず。2014年ブラジル・ワールドカップ準決勝のドイツ戦で1-7で負ける歴史的惨敗を喫した王国は、またしても脆弱さを露呈。南米選手権から早くも姿を消した。

「ヘッドセットで誰と話していたのか」

 ドゥンガ監督は「私の疑問は、ここまでテクノロジーが発展しているのに、我々はまだ間違えを犯す。レフェリーは合議していた。お互いが話し合うべき場面で、どこかの誰かと話していた。なぜ相談にヘッドセットを使わなければいけないのか、理解できない。とても奇妙だ」

 主審はインカムマイクを通じて、状況確認を進めていた。このタッチライン際の一幕に闘将は疑問を呈し、そして解任危機に立たされた。

「私が恐れる唯一のものは死だ。それ以外は恐れない。2014年ワールドカップ後、我々は同じことのリメークをしようとしている。ドイツの長年の働きを称賛する一方で、ブラジルで人々は簡単な方法で問題を解決しようとしている。我々は辛抱強くなければいけない。自分たちの仕事を注視し続ける。会長は我々の仕事を理解している。そして、批判を受けるべき立場であることも理解している」

 バルセロナFWネイマールというスーパーエースはいなかったが、引き分け以上で決勝トーナメント進出を果たせたペルー相手に1点も取れず、もはや王国の威光は消え去った。8月のリオデジャネイロ五輪はU-23世代の大会とはいえ、オーバーエイジとしてネイマールが参戦する。開催国として金メダルを宿命づけられるなかで、次代のセレソンを担う若きタレントは勝ちきれるのか。失墜した王国の威信を取り戻すための大会になるのは間違いない。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

最終更新:6/13(月) 17:53

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