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負傷者続出、フーリガンの暴徒化に歯止めを… 欧州選手権で競技場付近でのアルコール販売禁止に

Football ZONE web 6/13(月) 19:42配信

仏内務省動いた  今大会でテロの脅威以上の社会問題化

 欧州選手権(EURO)は現地時間11日のイングランド対ロシアの試合前にマルセイユの街中で、ナイフを持ったロシアのフーリガンがイングランドサポーターを襲撃し、1人の男性が意識不明の重傷となるなど、ピッチ外での問題行動が頻発している。事態を重く見たフランス政府はEUROのファンゾーン近くでアルコール類の販売を禁止することが明らかになった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 開幕前は昨年11月に起きたパリ同時多発テロ事件を受けて、国内では厳重な警備体制が敷かれていた。しかし、大会ではフーリガンの衝突による流血が国際問題と化している。イングランド人ファンと地元マフィアがマルセイユ市内で衝突。スタジアム内ではロシアフーリガンがイングランド人を襲撃し、重傷者も出ている。1200人以上の機動隊を動員して騒動を鎮圧しなければならなくなるなど、各国ファンの暴走を食い止める対策が最優先される現状となっている。

 12日にはドイツとウクライナのフーリガンが抗争するなど、流血は止まらない。

 特に今回の暴動のきっかけとなったアルコール類の販売に関して、政府は厳しい対策を講じた。内務大臣を務めるベルナール・カズヌーブ氏は「11日午後にマルセイユのイベントで個着たことはまったく許容できない。社会に受け入れられないし、サッカーを愛する人々のためにも許されるものではない」と断罪し、アルコール禁止令を発表した。

「私は試合当日と前日にファンゾーンが開いているときに、“敏感なエリア”でのアルコール販売、ならびに持ち込みを禁止することを決定した」

空き瓶や椅子、机が凶器のミサイルに

 カズヌーブ内務大臣が“敏感なエリア”として挙げた地域はファンゾーンと呼ばれる、スタジアム近くでパブリックビューイング可能な広場や公共の場だけにとどまらず、近隣のカフェやバーもアルコール禁止の対象地域となるという。店舗にとっては売り上げ減の痛手になることは確かだが、店の提供する瓶ビールや椅子、机はミサイルのように宙を飛ぶ事態となっている。サポーターの暴徒化を鑑みれば、やむを得ない措置だった。

 イングランドサポーターのみならず、ロシアサポーターはイングランド戦でのスタジアム内でも開場のスタッド・ヴェロドロームの観光地帯を突破し、イングランドファンの所持していた国旗を破るなど目に余る行動を繰り返した。両軍サポーターで30人以上の負傷者が出ている。

 ここ近年警戒が高まっているテロではなく、サッカー界が昔から抱えるフーリガン問題によって欧州サッカーの祭典に暗い影を落としていることに、開催国フランス、そしてUEFAが頭を抱えているのは間違いない。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

最終更新:6/13(月) 19:42

Football ZONE web

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