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なぜだ!? 牛丼の松屋がトマトカレー味ラーメン発売で本社に突撃!

HARBOR BUSINESS Online 6/13(月) 16:20配信

「どうしてカップラーメンなのよっ!?」

 誰もがツッコミたくなるような発表があった。牛丼チェーン松屋の人気商品、トマトカレーが、「松屋監修 夏野菜入りトマトカレー味ラーメン」となって発売されることになったのだ。製造・販売元はエースコック。予想実売価格は税込238円前後だという。

 松屋は牛丼チェーンだが、定食メニューとカレーにも力を入れている。そしてカレーについては、好き嫌いのわかれそうな大胆な商品を投入することでも定評がある。

 たとえば今春は「グリーンカレー」を提供しており、注文者の構成比は女性が5割以上に達したとか。牛丼チェーンとしては異例の記録となったそうだ。

 この「トマトカレー」にしても、かなり尖った味付けで知られている。強烈なニンニク風味とトマトの酸味。「これをカレーと呼んでいいのか!?」というほど個性的で突き抜けた味わい。それが熱狂的な支持者を獲得することにつながっている。そんなわけで、「どうしてカップラーメンなのよ!?」と勢いまかせに広報部へ問い合わせてみた。

「新商品についてですね。実はこれまでも“店舗以外でも弊社の味を楽しめるように”と、冷凍の『牛めしの具』、『オリジナルカレー』『豚めしの具』などを販売してきました。今回は、さらに多くのお客様にアプローチするために、国民食の一つと言える即席カップ麺での発売となりました」

――エースコックからは、以前にも『松屋監修 牛めし風うどん』が発売されている。これも関係があるのだろうか?

「そうですね。2015年9月にコラボ商品の第一弾『牛めし風うどん』を発売したところ大好評だったという背景があります。そこで夏の季節商品として、第二弾の企画『松屋監修 夏野菜入りトマトカレー味ラーメン』の発売となったわけです」

◆それにしてもなぜトマトカレーをセレクト?

――夏に酸味というのはわからないではない。しかし、そこでトマトカレーを持ってくるとは大胆すぎやしないか?

「社内でも味の方向性で苦心したようです。トマトカレーをカップめんとしてアレンジした時に、どのような味がふさわしいのか。1回目の試食後、商品開発グループからは『桃太郎トマトのようなトマトの自然な甘みと酸味を出してほしい』と改良の要望が出ました。とはいえ、『自然な甘みと酸味』といったバランス感覚というのは難しいものですから、エースコック様には何度もやり直していただくことになってしまいましたね。特にフレッシュな酸味は再現が難しかったため、乾燥スープだけでなく、袋ペーストでの提供に行きつきました」

 既存のファンがいる以上、イメージからかけ離れた味にはできないわけだ。

「松屋の店舗で提供する商品は、弊社の商品開発グループの試食で承認を得る必要があります。今回の商品も同様にしています。このほか、当社の無添加・健康路線を出すため、“人工甘味料不使用”もお願いしており、製造原価があがってしまったとは思います。エースコックさんには、何かとご苦労をおかけしてしまっています」

 突飛な新商品ながら、押さえるべきところは押さえているということか。

――ところで、夏の恒例といえば、店舗でのトマトカレーはいつごろになるのか?

「トマトカレーなのですが……夏の恒例のトマトカレーの導入は予定されていないんです。すみません! 6月は、創業50周年記念月なものですから、3週連続・定食500円キャンペーンを行う予定なんです。このキャンペーンひとつに賭けて注力するということで、今年はお休みになってしまいました。今年の夏はお家でトマトカレー味ラーメンを味わっていただければ」

 予想の斜め上をいく松屋の次なる施策が楽しみである!

<取材・文/江沢 洋>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:6/13(月) 16:20

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