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磯丸水産に学ぶ!「リサーチは無意味」の仕事論

R25 6/14(火) 7:01配信

海鮮居酒屋「磯丸水産」などを傘下に持つ「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」。市場の縮小化など外食産業に逆風が吹くなか、国内外への積極的な出店で増収増益を続けている。

多くの国内産業がシュリンクしていく窮状にあって、逆境の中でトライし続け成功を収める同社のマインドは、一介のサラリーマンにとっても学ぶべきところがありそうだ。代表取締役社長の岡本晴彦氏に話を聞いた。

●減点主義の大企業で学んだこと「まずはやって失敗する」

強気な店舗拡大で失敗する飲食チェーンも少なくないが、同社の業績は右肩上がり。さぞ入念なマーケティングリサーチを重ねているのかと思いきや、岡本氏は「リサーチには意味がない」と言い切る。

「僕はかつて大企業にいましたが、大企業は減点主義なので、みんな失敗するまいと一生懸命リサーチばかりしていました。でも、リサーチって単に知識を整理しているだけで、意味がないです。それで成功できるなら、リサーチ会社が全世界のビジネスを牛耳っているはずですよ」

岡本氏が何より重視するのは、まず実行すること。リサーチに時間をかけるくらいなら、失敗覚悟で“とりあえずやってみる”。そして、失敗を含めた経験を糧に最適解を探っていくというアプローチだ。

「とにかく早い段階で失敗すること。始める前に悩みが100個あったとしても、実行すれば1日でそのすべてにそれなりの答えが出るものです。100個の悩みを前に立ち尽くして悶々としているより、いったん答えが出た後に問題点だけを改善していくほうが圧倒的に速い。あまり緻密な準備をせずに、まずはやってみることです」

●2度3度失敗しても、そこからあと“ふた空回り”してみる

昨今は、失敗に不寛容な空気が社会全体を覆っている。そんななか、岡本氏の言葉は心に響くものがある。

「与えられたチャンスに対して自分が持てる可能性を最大限発揮し、結果としてたくさんの間違いを犯す。その経験は大きな財産です。どんどん失敗したほうがいい。仮に怒る上司がいたら謝ればいいだけだし、クビを切られるなら所詮そこまでの会社だったと思えばいい。

うちにはむしろ(失敗を恐れて)何もしない人間こそ蔑まれてしまう文化があります。たとえば、何かの仕事を先輩から引き継いだら、自分なりに主体的に変化をつけて価値を生み出していくことが大事。仕事ってそういうものでしょう。試行錯誤もせず、先輩のやり方をそのまま継承している、経験もせずにそれを最善と考え、自分がその仕事に関わってから何の価値も与えていない状態を恥ずかしいと思うかどうか。誰かのやり方を踏襲するだけなら、別に自分じゃなくてもいいわけですよね。それなら自分にしかできない仕事に転職したほうがいいと思います」

もちろん単に玉砕覚悟で挑むわけではない。失敗を成功に転じさせるための動きは極めて迅速だ。

「海外に日本食のレストランを出店する際などは、それこそやってみないとわからないことが本当に多い。実際、失敗も少なくありませんが、そこで立ち止まったらおしまいなので。たとえばビュッフェ形式のお店であれば、料理の提供方法を工夫するだけで、驚くほど売り上げが変わることもある。日本で天ぷらが山盛りに詰まれていたら何だか不健康そうで敬遠してしまいますが、天ぷらが大人気のシンガポールではその山にお客さんが殺到する。そんなトライ&エラーの繰り返しです。

とにかく場数ですね。若いときの空回りって大事だと思いますよ。1度くらいの挫折なら、また頑張ろうと思える人は多いはずです。でも仮に2度3度失敗しても、そこからあと“ふた空回り”くらいしてみること。すると、ぐっと引っ掛かりができて、動力が回り始めるはずです」

(榎並紀行/やじろべえ)
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:6/14(火) 7:01

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