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大学教授が教える、入学試験と就職活動の違い。 (塚崎公義 大学教授)

シェアーズカフェ・オンライン 6/14(火) 5:12配信

筆者が大学の就職責任者としての学生に伝えているメッセージを3回シリーズで記していて、今回は前回に続いて2回目です。

■志望先の決め方について
志望先を考える際に重要な事は、自己分析である。自分は給料の高い会社で働きたいのか、自分の好きな事に関係した仕事をしたい(たとえば車が好きだから車のセールスマンになる等)のか、人の役に立ちたい(たとえば介護の仕事等)のか、自分の人生観を見つめなおして、よく考える必要がある。その上で、目的に合った働き先を探す(たとえば営業系の仕事を探す、あるいは給料の高い会社を探す)ことである。

社風も重要である。人使いが荒くて休みもとれない会社、ワンマン社長が威張りまくっている会社、などは避けたいものである。しかし、会社のホームページを見ても、社風はわからない。レストランの宣伝を見ても美味いか不味いかわからないのと同じである。したがって、就職課などに会社の評判を聞いておく必要がある。

出来れば社員の話を直接聞くべきである。大学のOB・OGを頼って話を聞きに行くことが出来れば、是非そうすべきである。大学の就職課が卒業生の就職先を知っているはずだから、紹介してもらえるように頼んでみよう。会社に直接電話して、「御社の事を知りたい」と申し出てもよいであろう。独自の情報網を用いて情報が得られれば、もちろんそれも活用すべきである。

社員の話を聞いておく事は、社風を知る以外にも大きなメリットがある。それは、履歴書の志望動機を書く事が容易になる事である。「御社の○○さんの御話を伺って、活き活きと仕事をされている様子が手に取るようにわかりました。そこで私も御社で働きたいと思うようになりました。」と書けば良いからである。

もっとも、志望先を選ぶ作業は、それほど真剣に行なう必要はない。大体の方向が決まったら、その方向で100社ほどエントリーをしてみよう。何よりも、数をたくさん受けることである。悩むのは、2社以上から内定をもらってからで充分である。

それほど興味のない会社でも、とにかく受けてみることのメリットは多い。第一に、内定が一つでもとれれば、フリーターになってしまうという恐怖心から解放される。自分の就職活動にも心理的な余裕が生まれるし、親も安心するであろう。

第二に、興味のない会社でも、面接を受けることで本命企業の面接に対する練習になる。「模擬面接が無料で受けられる」と考えればよいのである。第三に、就職試験は会社と自分の相性なので(後述)、とにかく受けてみて、相手に自分との相性を判断してもらう事が必要だ、という面もある。

なお、志望先を選ぶ際には、「消費者相手の企業は倍率が高い」という事も考えるべきである。たとえばビールのメーカーは、テレビでコマーシャルをするので、誰でも知っている。そこで、多くの学生がエントリーする。しかし、鉄鋼メーカーはテレビでコマーシャルをしないので、あまり学生がエントリーしない。

どちらも大きくて立派な会社なのだから、後者を受けた方が得である。特別な理由があれば別だが、そうでなければ他の学生の受けない会社を受けるべきであろう。

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最終更新:6/14(火) 5:12

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