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お金の判断を惑わされないために、知っておきたい「認知バイアス」あれこれ

ライフハッカー[日本版] 6/14(火) 19:10配信

「お金の管理」というのが、「日々のお金の出入りを把握して、計画以上に使いすぎないようにする」というだけのことなら、誰にだってできるでしょう。お金の扱いが難しいのは、計算が大変だからではなく、心理的な罠にはまって間違いを犯してしまうせいなのです。私たちの脳は、ことお金に関しては、得策でない判断をしてしまうことが少なくありません。ですが、そうした「認知バイアス」の存在を知っておけば、間違いを防ぐことができるのです。

サンクコスト(埋没費用)の誤り

相手への気持ちが冷めてしまったあとも、ズルズルと交際を続けてしまった経験はありませんか? それはおそらく「サンクコスト(埋没費用)の誤り」に陥っていたのです。これは、何かに対して投資をしたあと、その結果が不愉快なものになったとしても、これまで投じたものを無駄にしたくないために、手を引くのを躊躇してしまう心理を指します。

日々の暮らしの中には、サンクコストの誤りが入り込む余地はいくつもあり、そのせいで間違った購入判断をしてしまうことも少なからずあるのです。実際に原文筆者が体験した例をいくつかご紹介しましょう。


*家電量販店のBest Buyまでわざわざ車で出かけたのに、携帯のケースで気に入るものが見つからなかった。あまり気に入らないものを買ってしまって、数週間後には買い替えることになった。

*「Amazon」でコートを買おうと30分も時間をかけた。探していた商品は見つからなかったのに、費やした時間を無駄にしたくないため、何かを買わなければという気持ちになった。

*バスルームの補修用に買ったペンキが間違っていた。買い直せば済むことなのに、いっそ部屋全体をその色で塗り直そうという気になり、間違った色のペンキを買い足しそうになった。


このような単発の買い物だけでなく、もっと長期的な支出に関わる意思決定にも、サンクコストの誤りはそっと忍び込んできます。大学の専攻が好きではないのに、卒業まで我慢したとしても、結局、専攻と無関係の分野に就職するのなら、取得した学位も、そのために払った学費も無駄になります。失敗している事業はただの金食い虫なのに、損切りする決断ができず、お金をつぎ込み続けてしまう人もいます。こうしたことはすべて、長期に渡って高くつく間違いです。

原文筆者は、2段階の手順を踏んで、この問題に対処しています。まず、「自分がサンクコストの誤りに陥っていることを示すサイン」を見つけます。次に、「もしこのまま続けたら、あとどれだけの費用がかかるか」を計算するのです。

原文筆者の場合、「ここまでしたからには、◯◯したほうが良い」というパターンの文章が思い浮かんだら危険信号です。このような考えが頭に浮かんだときは、サンクコストの誤りに陥っているのだと認識するようにしました。そして、「このまま続けたらあといくら払うことになるのか?」と考えます。金額は正確なものでなくて構いません。大事なことは、いったん手を止めて、この先の損失について考えてみることです。上の例で言えば、間違ったペンキを買い足した場合、この損失は25ドルから100ドルへと拡大してしまいます。このように数値化することで、大局的な判断ができるようになります。

とは言うものの、踏みとどまるうえで特に重要なのは、前半の、サンクコストの誤りに気づくという部分です。

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最終更新:6/14(火) 19:10

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