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サイレントお祈り時に企業で起こっている事とは? (増沢隆太 人事コンサルタント)

シェアーズカフェ・オンライン 6/14(火) 5:29配信

いよいよ6月を迎え、就活の学生にとって内定(内々定)が堂々と出始める時期になります。一方、当然のことながらすべての就活生が希望通りの企業から採用される訳ではありませんから、不採用となった場合はいわゆるお祈りレターやお祈りメールで知らされることになります。

ダメ出しの通知をもらうのは誰でも嫌なもの。しかしそれ以上に就活学生が忌避するのが、その通知すら来ない「サイレントお祈り」だといわれます。

■ベッキー謝罪のミス
私はコミュニケーションの専門家として企業の危機管理などにも関与していますが、その流れで謝罪会見などが多発している今年は、多数のテレビ番組から取材を受けています。「謝罪のプロ」という肩書で出演もしました。

謝罪といえば多くの場合、その言い回しや態度、パフォーマンスなどのテクニックに関心を持たれるのですが、私の視点はそこではありません。コミュニケーションです。コミュニケーションの原則である目的達成こそ、謝罪においてもっとも大切なものなのです。

では謝罪の目的とはなんでしょう?それは事態収拾です。炎上している謝罪相手の激しい感情を鎮め、これ以上の損害や損失が広がらないように収めることこそ謝罪の最大の目的なのです。しかしベッキー事件やその他の謝罪会見の結果、ますます反発を呼んで反感の炎が延焼することが多発しています。これは謝罪というコミュニケーションの目的を間違っているからです。

特に注目されたベッキーさんの記者会見は、一方的にメッセージを伝えるだけだったため、大きな反発を呼んでしまいました。最近やっと直接テレビに出ましたが、とにかく謝罪をしたいという「自分の感情」や都合が先立ち、事態収拾という視点が抜けているのです。


■サイレントお祈り時に企業で起こっていること
採用見送りの知らせ、お祈りレターが嫌なものは当然ですが、サイレントお祈りでは、その名の通りそもそも知らせが来ません。結果として就活学生は自分が落ちたかどうなかわからず、ヤキモキしたままで据え置かれることになります。

エントリーシートや面接対策で少なからぬ時間とエネルギーを割いたにもかかわらず、このように何の知らせも送らずウヤムヤにするという企業側の態度は大きな反発を呼んでいます。この反発はもっともで、「近ごろの若いモノはなっとらん」とゆとり批判をしている企業自体がなっとらん訳です。

企業側の事情としては手が回らないというよりも、一定の規模のある企業、人気企業であれば、多くの場合それよりも採用計画による人数調整が一番大きな理由なのではないでしょうか。つまり「今年度〇〇人採用」という計画に沿って選考を進めていても、内定(内々定)辞退が起これば補充しなければなりません。

補欠候補もあらかじめ内定で囲うこともできますが、一度内定(内々定)を出してしまえば、それを企業側から一方的に破棄することはできません。そこで最後の一人や数人をめぐって、入社確定のぎりぎりまで攻防が続くのです。これがサイレントで据え置かれている時の企業の内情です。

当然のことながら、本当に欲しい、絶対に他社に取られたくない人材であれば即、内定を出しています。しかしそんな学生はめったにいるものではなく、ほとんどの場合一長一短で、最後の決定をしかねているのが実情なのです。

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最終更新:6/14(火) 8:44

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