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鼻血を流しながら優勝候補ベルギー撃破! イタリアの闘将コンテの執念「勝利のため体差し出す」

Football ZONE web 6/14(火) 8:55配信

愛弟子ユベントス守備陣を軸に鉄の結束力

 鼻血を流しながらもピッチサイドで大声を張り上げて選手たちを叱咤激励した闘将は、下馬評を覆した初戦の白星スタートに手応えを感じている。欧州選手権(EURO)初戦のベルギー戦を2-0で勝利したイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は、「勝利のためには喜んで体を差し出す」と執念をにじませた。イタリア国営放送「RAI」のインタビューに応じている。

EUROグループリーグ順位表、大会データ

「良いゲームだったと思う。組織を崩さずに、準備してきたものをピッチで表現できた。選手たちは優勝候補にも挙がるチームとの戦いに苦しんだが、勝利への強い意志を示してくれた」

 コンテ監督は現役時代ユベントスでキャプテンとしてプレーし、2004年に現役を引退。その後は指導者に転身し、セリエBのシエナで4-2-4の超攻撃的布陣を駆使して名を挙げ、11年に古巣ユーベの監督に就任した。ユーベではこの試合でもスタメン出場したGKジャンルイジ・ブッフォン、DFレオナルド・ボヌッチなどを軸に3-5-2システムを基本にリーグ3連覇。現役時代に“ファイター”として知られたプレースタイルそのままに、ハードワークと鉄の団結を誇るチームを作り上げた。そして、それは現在のイタリア代表でも継続されている。

「我々は、コンパクトな陣形を保つことさえできれば、重要な結果を残すことができると示した。まだ何かを成し遂げたわけではないが、この選手たちの価値に見合うところまで辿り着きたいと考えている。私にとって重要なものはチームだけであり、他には何もない。この23人の選手たちと一緒に仕事ができて幸せだ」

新天地チェルシーの主力に手腕見せつけた

 このコメントを象徴するシーンが、この試合の先制ゴールの後だった。かつてユーベで指導したMFエマヌエレ・ジャッケリーニ(現ボローニャ)のゴールで前半32分に先制すると、イタリアのベンチ前では歓喜の輪ができた。コンテ監督もその輪の中でともに喜んだが、その際に控えFWシモーネ・ザザの腕が顔に当たり、鼻血を出した。ベンチでトレーナーの治療を受けたコンテ監督は、後半に入っても流れ出る鮮血も意に介すことなくピッチサイドで大声を出して、選手たちを叱咤激励。FIFAランク2位で優勝候補の一角に挙げられたベルギーを撃破したコンテ監督は、ベンチで鮮血をいとわぬ執念を見せた。

「ゴールの後に怪我をした? 勝利を得られるなら、私の体など喜んで犠牲として差し出すよ」

 今大会のイタリア代表の下馬表は低かった。セリエAの国際的競争力の低下に加え、パリ・サンジェルマンMFマルコ・ヴェラッティ、ユベントスMFクラウディオ・マルキージオという中盤のタレントが故障で離脱。FIFAランクも12位だった。

 だが、前評判の高くない時こそ、しぶとさを見せるイタリアの伝統は生きていた。この大会後にプレミアリーグ強豪チェルシーの監督に就任するコンテ監督は、対峙した新天地のエース、ベルギー代表MFエデン・アザールや守護神のGKティボー・クルトワにその手腕の高さを見せつけた。

 求めるものは団結と勝利のみ。闘将の下で一致団結したコンテ軍団は、伝統国としてのプライドを見せつけた。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

最終更新:6/14(火) 8:55

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