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SING LIKE TALKING、野音ライブの抱負明かす「最後までたどり着けるのか(笑)」

リアルサウンド 6/14(火) 15:00配信

 SING LIKE TALKINGが、6月12日に東京都・角川シネマ新宿にて映画『SING LIKE TALKING LIVE MOVIE-Strings of the night-』上映後、舞台挨拶を行った。

 同映画は、2015年10月に東京・昭和女子大学 人見記念講堂にて開催した『SING LIKE TALKING Premium Live 27/30~シング・ライク・ストリングス~』のライブ映像を元に制作されたもの。ツアーに参加した各ミュージシャンとともに、ストリングスのアレンジやサウンド作りに向き合うメンバー3人の姿や、それぞれの音楽への思いなどを語ったインタビュー映像を織り交ぜた内容に仕上がっている。

 佐藤竹善、藤田千章、西村智彦の3人は、会場に集まったファンからの拍手を受け登壇。佐藤は、実際に映画を観た感想を、「ドキュメンタリー映画としてどういう感じになるのか予想もつかなかったんですが、映画館の大きな音でSING LIKE TALKINGのファンの人たちと一緒にコンサートを楽しむことができる素敵な出来上がりになりました。ミュージシャンの思っていることや表情を組み込んだ映画ならではの作りになっているので、僕らも非常に嬉しいです」と述べ、続けて「自分の持っているSING LIKE TALKINGのイメージが、ちょっと角度を変えると面白くなった。僕らが新たなチャレンジをしてきた空気を味わってもらえたと思いました」とコメントした。

 2018年のデビュー30周年に向け、“●●/30”と題したライブのカウント・アップ企画を毎年行っているSING LIKE TALKING。今回上映された“27/30”は、ストリングスを活かした編成を組んでいた。そして、映画のエンドロールで流れるのが、6月8日にリリースしたシングル表題曲「風が吹いた日」だ。佐藤は「今年の夏に開催するホーンセクションを切り口にした野外コンサートをイメージして書き上げた楽曲です。僕らとしては久しぶりに爽やかな曲だなと。見た目がどんどん爽やかじゃなくなっていく我々ですが(笑)。SING LIKE TALKINGの元々のイメージに近い、AORサウンドが特徴かなと思います」と楽曲制作を振り返った。

 SING LIKE TALKINGは、8月6日に東京・日比谷野外大音楽堂、8月13日に大阪城野外音楽堂で『SING LIKE TALKING Premium Live 28/30 Under The Sky ~シング・ライク・ホーンズ~』を開催する。佐藤のコメントにあるように、当日はホーンセクションをフィーチャーした演奏が展開されるという。「ホーンセクションといっても、ダンサブルなものからジャジー、バロック調なものがあります。昨年のストリングスをフィーチャーしたライブのように、今からでもイメージを真っ新にして、幅広い切り口で楽しんで欲しいな。通常じゃ選ばないような曲もしたいと思いますし、ファイヤーホーンズという若手のホーンセクションを迎えて尖った空気を入れることで、ほかのメンバーとのギャップのバランスを楽しもうと思っています」と佐藤が意気込みを述べると、会場には期待を込めた拍手が起こった。

 トーク終盤、バンド結成28年といった経歴について長くバンドを続ける秘訣を聞かれると、佐藤は隣にいる藤田を指差しながら、「この前(藤田が)名言を言ってました。『秘訣とか考えないことじゃないですかね』。(バンド歴)28年とか、昔だったら長かったですけど今は先輩が元気ですからね。根本要だとか、山下御大(達郎)、小田(和正)さんなんか、今年で69歳ですよ。『もう 終わりだね』(オフコース『さよなら』のメロディーで)なんて、全然終わりじゃない(笑)。彼らのおかげで僕らがこうやって音楽を自由にやれる。それを継承してこれからも長くやっていって、若いミュージシャンたちにも何かしらの指針になるかなと思っています」と味のあるジョークを交えながらコメントした。

 最後に佐藤は「8月のライブも映像を録ろうかなと思っています。とりあえず生で、真夏に、青空の下、果たして全メンバーが最後の曲までたどり着けるのか。あとは、雨男の僕ですから晴れるのだろうか。その辺も注目ですね(笑)」と自虐で会場の笑いを誘いながら舞台挨拶を締めた。

 登壇したSING LIKE TALKINGの3人からは、現在の順風満帆なバンドのモードが伝わってきた。8月に開催する野外ライブで30周年に向け、さらに追い風を吹かせるに違いない。

渡辺彰浩

最終更新:6/14(火) 15:00

リアルサウンド