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オリックス奥浪、”未来の4番”が一軍初昇格&初先発で即結果。課題の守備も改善

ベースボールチャンネル 6/15(水) 16:00配信

二軍ではチームトップの成績も守備が課題

「まだまだですね」

 昨年の秋季キャンプで一軍の練習に初めて参加したオリックス・バファローズの奥浪鏡に、調子について尋ねると苦笑いを浮かべながらこう話してくれた。

 昨年はファームで103試合に出場、打率が.244、8本塁打、50打点といずれもチームトップの成績を収めている。デビューイヤーだった一昨日もフレッシュオールスターで本塁打を放ち優秀選手に輝き、ファームでは64試合出場でチームトップの7本塁打を記録している。

 創志学園高校では高校通算本塁打71本のスラッガー。
 入団時から愛くるしい体型から繰り出される長打が魅力となり、ファンの間からは2年前から奥浪待望論が渦巻いていた。特に昨年は怪我人が続出したこともあって「奥浪を見たい」という声はとても多かった。

 それでも首脳陣が頑なに昇格させなかったのには理由がある。
 守備である。昨年は18失策を記録しており、当時の二軍関係者も「ようやく地に足がついた感じ」と語っている。

本塁打を一軍で5本打つ

 初めて一軍の練習に参加した秋季キャンプでは小谷野栄一から守備を指導してもらい「意識が高まった」そうだが、小谷野はそんな奥浪について「もっとガンガン来て欲しい」と話し奥浪のさらなる奮起を促していた。

 春季キャンプでは同級生の若月健矢、吉田雄人とともに一軍スタート。守備練習に励む姿が見受けられた。

「目標は一軍で本塁打を5本打つこと」

 昨年末に契約更改でこのようにコメントした奥浪は今シーズン、ファームで48試合に出場し打率.258、1本塁打、17打点。本塁打の数は物足りなさがあるものの、失策数3と失策率が激減した。

 そして小谷野に代わる内野手として一軍初昇格を果たした14日の阪神戦で、福良淳一監督は即7番一塁で先発起用。高校時代には縁がなかった甲子園、プロ初打席はいきなり阪神の先発・能見篤史のストレートをセンター前に落とすクリーンヒット、指揮官の期待にこたえる。

 さらに3打席目も二遊間を破るセンター前ヒットを安藤優也から放つと、エンドランの失敗ながらも初盗塁に成功。これには甲子園もどよめいた。デビュー戦で3打数2安打1四球の好成績。

 課題の守備も4回、6回、8回といずれも福留孝介の打球に対して、8回こそ強打で内野安打を許してしまったが、及第点の動きを見せていた。
 試合は敗れ5連敗、チームは3試合連続の完封負け、奥浪の活躍だけが希望となった。

 オリックスにとって右の和製大砲はしばらく出現していない。未来の4番候補・奥浪の目標をはるかに上回る本塁打に期待したい。


どら増田

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/15(水) 16:00

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