ここから本文です

ジョーカーとして輝いたフランスのエース EURO16強に導き「とても幸せな気持ちだ」

Football ZONE web 6/16(木) 8:05配信

アルバニアを相手にグリーズマンが土壇場で劇的な決勝弾

 2戦連続の劇的ゴールは、ベンチスタートに燃えた男によってもたらされた。15日に行われた欧州選手権(EURO)のグループリーグ第2戦で、フランス代表はアルバニア代表と対戦。スコアレスドローが濃厚になった後半45分に、途中出場のFWアントワーヌ・グリーズマンが劇的な先制ゴールを挙げ、アディショナルタイムにはFWディミトリ・パイェの追加点もあり2-0の勝利を収めている。

EURO試合結果、グループリーグ順位表

 後半45分、左CKは思うようにつながらずにボールは右サイドに流れた。攻撃参加していたDFアディル・ラミが右足でのクロスを上げると、グリーズマンは長身のMFポール・ポグバの背後でフリーになった。ポグバと相手が競った背後に落ちてきたボールをグリーズマンは頭で丁寧にファーサイドに流し込む。初戦のルーマニア戦でパイェが決めたゴールと同様に、試合終了間際の劇的ゴールが決勝点になった。

 殊勲のグリーズマンは、フランス紙「レキップ」に喜びを語っている。

「僕の心は感動に満たされているよ。とても、とても幸せな気持ちだ。特に、このゲームは家族がスタンドに見に来ていたんだ。本当に幸せだとしか言いようがないよ」

 所属のアトレチコ・マドリードでUEFAチャンピオンズリーグ決勝まで戦った疲労からか、初戦のルーマニア戦では動きが重く途中交代を命じられ、さらにこのゲームではベンチスタートとなった。それでも、ディディエ・デシャン監督に対する反抗心はなく、自分の力を証明するために燃えていたと語っている。

「控えの選手として最高の状態を作った」

「監督は23人のチームをまとめていかなくてはいけないんだ。ミーティングでベンチスタートを告げられたけど、いつでも準備ができている状態にしてくれと言われていたんだ。僕は、ベンチスタートの選手として最高の状態を作ろうとしていたよ。そして、出番が来た時はルーマニア戦のリベンジだと思ってプレーしたんだ。こうやって良い状態を保って、いつもピッチに立つ11人の近い存在でいたいと思っているんだ」

 少年時代には体が細すぎて10個のクラブのセレクションに落ちたというグリーズマンは、13歳でレアル・ソシエダのスカウトに見い出されてスペインへ渡った。その後、トップ昇格を果たして2014年からはアトレチコでプレーし、今やエースの座をつかんでいる。

 スペイン育ちの才能は、このビッグトーナメントでフランスを2連勝に導くゴールを奪い勢いに乗せた。決勝トーナメント進出を決めた開催国にとって、得点源となるグリーズマンの劇的なゴールは、単なる勝利以上の大きな価値をもたらしそうだ。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/16(木) 9:25

Football ZONE web