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フーリガン抗争に続き芝生はボロボロ… 仏代表監督がマルセイユのピッチに「大災害」と激怒

Football ZONE web 6/16(木) 12:38配信

劣悪なピッチに足を滑らせる選手が続出 デシャン監督は運営側に恨み節

 フランス代表は15日の欧州選手権(EURO)第2戦のアルバニア代表戦で、試合終了間際の劇的な2ゴールによって2-0の勝利を収めて2連勝を飾ったが、ディディエ・デシャン監督は試合会場となったマルセイユのスタッド・ヴェロドロームにおける荒れ果てた芝生の状態に激怒している。フランス紙「ル・パリジャン」が報じている。

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 劇的な勝利を飾ったフランス代表を率いる指揮官は、スタジアムの状態について「大災害だよ」と一蹴した。

 荒れ模様の芝生は土まで柔らかく、ホームのはずのフランス代表選手たちは何度も足を滑らせた。それによって、ユベントスMFポール・ポグバが決定的なシュートを放つチャンスを逃したシーンもあった。決して開催国の地の利があるとは言えない状況だった。

 ピッチが荒れ果てた原因は、コンサートで使用されたことにあるという。先月中旬、オーストラリアの人気ハードロックバンド「AC/DC」のライブが、このヴェロドロームで開催され、芝生の上には大掛かりな舞台装置やアリーナ席が設置された。深刻なダメージを受けたピッチは、1カ月では回復できなかったという。

「あのコンサートの映像を見た時、もう別の惑星にいるかのような気分になったよ。それだけ大掛かりなものだったね。少なくとも、こんなことを許してはいけなかったんだ」

準々決勝と準決勝でも各1試合を開催するが…

 ノリノリのコンサート風景に、デシャン監督は絶望的な気持ちになったという。すでにイングランドとロシアがこのスタジアムで試合をしていたが、この劣悪なピッチ状態を重く見たUEFA(欧州サッカー連盟)は、フランス対アルバニアの前日練習でのピッチ使用を禁止したほどだ。

 フランス最大の港町でもある南仏のマルセイユは、自国リーグの名門オリンピック・マルセイユが本拠地とし、6万人以上の収容人員を誇るサッカー専用スタジアムだ。それだけにスタッド・ヴェロドロームは今大会の重要なスタジアムと位置づけられ、準々決勝と準決勝でも1試合ずつ使用されることが予定されている。

 マルセイユとヴェロドロームは今大会、イングランドとロシアのフーリガンの血塗られた抗争の舞台として、全世界にその名を轟かせていた。そして、この日のゲームを見る限り、芝生の状態は大会が佳境に入ったところで迎えるビッグマッチの舞台として適切とは言い難く、ネガティブな報道が相次いでいる。

 ここからどれだけ芝生の状態が回復するかは、このEUROにおける熱戦の行方にも大きな影響を与えてしまいそうだ。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/16(木) 12:40

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