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【EURO2016】人口は日本の380分の1。小国アイスランドが急成長した理由とは?

SOCCER DIGEST Web 6/16(木) 17:00配信

10年には112位だったFIFAランクが……。

 6月14日、EURO初出場のアイスランドが強豪ポルトガルと引き分け、歴史的な勝点1を挙げた。

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 アイスランドの人口は、日本の約380分の1にあたる33万人。都市で言えば、那覇市(沖縄県)よりやや多い程度で、郡山市(福島県)や所沢市(埼玉県)とほぼ同じだ。

 これまで、ワールドカップを含むメジャートーナメントで、もっとも人口が少なかったのが、2006年ワールドカップに出場したトリニダード・トバゴの約120万人。そのわずか4分の1の“超小国”の戦いぶりは称賛を浴びている。

 アイスランドの冬は長く、首都レイキャビクの平均気温は1年のうち7か月で0度を下回る。ピッチは凍結し、お世辞にもサッカーをするのに適した環境とは言えない。つい最近までは、サッカーを抑えてウエイトリフテイングがもっとも人気のあるスポーツだったという。

 改革が始まったのは、00年を過ぎた頃から。サッカー協会がトレーニング施設や屋内外のコートの整備に力を入れ、育成年代の選手が誰でも気軽に足を運んで、プレーできるようにしたのだ。現在では、サッカー人口の128人にひとりの割合で、フルコートの練習場があるほどの充実ぶりだ。

 さらに指導者ライセンスを比較的安く、短期間で取得できるシステムを構築。コーチの数を増やして、各地でレベルの高い指導を受けられるようにしたのだった。

 キャプテンのアロン・グンナールソンは、誇らしげにこう語る。
「誰でも平等にトレーニングができ、指導を受けられる。他の国では考えられない」

 小国のメリットを活かした努力が実を結び、優秀な人材が育っていったアイスランド。最新のFIFAランクは34位。10年に112位だったのを考えると、驚異的な成長と言えるだろう。

 大会期間中、約2万7000人のアイスランド・サポーターがフランスを訪れる予定だという。これは、なんと国民の8パーセントにあたる。18日のハンガリー戦では、“大応援団”の前でどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

最終更新:6/16(木) 18:31

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