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メルセデス・ベンツCクラス・カブリオレを試乗

GQ JAPAN 6/17(金) 7:31配信

欧州で発表されたばかりの魅力的なCクラス・カブリオレに試乗した。2016年6月に3台のカブリオレを同時に日本で発表したメルセデス・ベンツ。早くも次の一手である。

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「2016年はカブリオレの年」。そう謳うのはドイツのメルセデス・ベンツだ。なにしろ2016年になってから、SL、Sクラス・カブリオレ、SLCと3つのフルオープンモデルを発表。そしてさる2016年5月にはイタリアを舞台に、ほやほやの新車、Cクラス・カブリオレの試乗会を開催したのだ。

4人乗りのフルオープンというパッケージを魅力的なスタイリングでまとめているのが大きな特長だ。さらにモデルバリエーションも豊富で、効率よい小排気量エンジンから、サーキット走行まで視野にいれたメルセデスAMGモデルまでが揃う。日本にはメルセデス・ベンツC300カブリオレ(2リッター4気筒)、メルセデスAMGのC43 4MATICカブリオレ(3リッターV型6気筒)、そして同C63Sカブリオレ(4リッターV型8気筒)が導入予定という。

全長4.7メートル程度のボディサイズは日本の街中で使うにも適度で、発売が楽しみなモデルだ。幌は4色用意されていることに加え、内装色も素材も豊富で、たとえばあざやかな赤いレザーを選べば幌を開けたときの視覚的効果も抜群だ。3層のソフトトップの構造と、ボディ各所の効果的な空力処理のおかげで走行中は驚くほど静か。フルオープンにしても風の巻き込みは極端に少なく、すばらしい爽快さが強く印象に残る。みごとな出来のカブリオレだ。

メルセデス・ベンツC300カブリオレの1991cc4気筒エンジンは、180kW(245ps)の最高出力と370Nmの最大トルクを持つ。実用域の1300rpmから4000rpmで最大トルクが発生する設定のため、走り出しから中間加速までいたってスムーズ。マリンリゾートとして再開発されたトリエステの海岸線の道でも、背後に展開するスロベニアの丘陵地帯でも、力不足のかんじはまったくなかった。

Cクラス・カブリオレはさきに触れたように静かで快適なクルマだ。電子制御可変ダンパーのおかげで乗り心地もすぐれている。スポーティな楽しさをもっと追求したいというひとには、メルセデスAMG(かつてのAMG)が手がけるC43 4MATICカブリオレがある。新開発の2996ccV型6気筒エンジン搭載モデルで、最高出力は270kW(367ps)、最大トルクは520Nmにも達する。走らせると、たいへんよく出来ている。鋭い反応を見せる車体の動きと、しなやかな乗り心地のバランスは驚くばかり。これがメルセデスAMGの真骨頂と改めて感じた。

さらに“過剰”なものを求めるひとのために、4リッターV8搭載モデルがある。メルセデスAMGのC63カブリオレと、それより25kW、50Nm数値が上の、375kW(510ps)の最高出力と700Nmの最大トルクを持つC63Sカブリオレだ。このクルマは走行モードを選べるダイナミックセレクトにも「レース」という設定があるぐらいで、頂点に位置するのにふさわしい、超がつくぐらい高品質のスポーツ・カブリオレだ。

ステアリングホイールを切ったとき、アクセルペダルを踏んだとき、ブレーキペダルに足を載せたとき、あらゆる状況でじつに繊細な反応を見せる。ふつうにスポーティなドライブを楽しみたいならC43 4MATICカブリオレで不足はないだろう。もっと感覚的に刺激が欲しいならC63Sカブリオレに如くものはない。

スタイリングは抑揚が聞いていてグラマラスだ。長いボンネットが力強さを感じさせると同時に、フェンダーまわりをふくらませた後輪がスポーティな資質を意識させる。これに乗っていたらなんとも幸福な日常生活になるだろう。その意味で見事なライフスタイルビークルである。

文:小川フミオ

最終更新:6/17(金) 21:57

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