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小林麻央さんのがんから考える、がん保険の意味 (加藤梨里 ファイナンシャルプランナー)

シェアーズカフェ・オンライン 6/17(金) 5:16配信

先日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが、進行性の乳がんを患っていると報じられました。海老蔵さんが行った記者会見では麻央さんの病状についての質問が相次ぎ、日本人の「がん」への関心の高さをうかがわせました。

近年では生稲晃子さん、北斗晶さんも乳がんにかかるなど、芸能人のがんがメディアで大きく取り上げられるにつけ、がんは他人事ではないと感じる人も多いのではないでしょうか。

ファイナンシャルプランナーとして相談を受けているときも、会社の同僚や親戚ががんになったことをきっかけにがんを心配し始める人に出会います。特に女性では、小林麻央さんのように比較的若年のうちに女性特有のがんが発症する人もいることから、20~30代でもがん保険にしっかり入りたいという人もいます。

しかし、統計データを見ると、実は世間で騒がれるイメージほど、女性特有のがんのリスクは高くありません。そこで、女性のがんのリスクとがん保険の意味を考えてみたいと思います。

■30代でがんにかかる確率は1%
がん情報サービスの統計(2011年)によると、生涯でがんにかかる確率(これを罹患率といいます)は男性で62%、女性で46%です。「2人に1人が一生のうちにがんにかかる」といわれるのは、この数字が根拠になっています。

ただ、これはあくまでも「一生涯のうち」にかかる確率ですから、若いほどリスクは小さくなります。30歳の女性の場合、10年後までにがんにかかる確率は1%、20年後で5%、30年後で10%、40年後で18%、50年後で28%です。こうしてみると、小林麻央さんが32歳にしてがんにかかったのは、統計的にはまれなケースといえます。

また、女性は乳房や子宮など特有の部位に起こる病気のリスクが高いともよく言われます。そこで、女性特有のがんの罹患率を見てみると、生涯でかかる確率は乳がんで9%、12人に1人です。家族や知人を12人思い浮かべて、そのうち1人が乳がんにかかると考えると、他人事とは思えないかもしれません。

ですが、女性だからといって女性特有のがんのリスクだけが高いわけではありません。乳がんに次いで女性でがんの罹患率が高いのは大腸がん(7%)、胃がん(6%)、結腸がん(5%)です。女性特有の子宮がん(3%)、卵巣がん(1%)よりもリスクが高いのです。

そう考えると、女性特有のがんを意識するのはもちろん大事なことですが、統計的に考えれば、それだけを過度に心配する必要もないのです。

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最終更新:6/17(金) 5:16

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