ここから本文です

“ボランチ“ルーニー覚醒へ イングランドを勝利に導いた最上級のゲームメイクと、主将としての覚悟

Football ZONE web 6/17(金) 19:43配信

イングランドが2-1でウェールズに逆転勝利

 絶体絶命のスリーライオンズの息を吹き返させたのは、”ボランチ”の主将ウェイン・ルーニーだった。

【PHOTOギャラリー】EURO2016を彩る欧州の美女サポーターたち

 イングランドは16日、欧州選手権(EURO)のグループステージ第2節でウェールズと対戦し、後半アディショナルタイムの劇的決勝弾で2-1と逆転勝利を収め、決勝トーナメント進出へ近づいた。その貴重な勝ち点3は本来のFWではないポジションで起用された背番号10の献身によって導かれた。

 今大会屈指の注目カードであるウェールズとの「英国対決」は前半41分、FWギャレス・ベイルの衝撃的な30mブレ球FK弾で先手を取られる展開になった。イングランドとしては初戦のロシア戦から導入している4-1-2-3システムがこの日も機能せず、低調な内容で前半を折り返した。

 するとロイ・ホジソン監督は後半頭からカードを切ることを決断。FWジェイミー・ヴァーディ、FWダニエル・スターリッジを投入し、4-2-1-3システムに変更。ヴァーディが最前線に配置され、右ウィングにスターリッジが入り、右にいたMFアダム・ララーナがトップ下に、インサイドハーフのMFデレ・アリが左ウィングに入った。

 そして同じくインサイドハーフでプレーしていたルーニーも、さらにポジションを下げる。本職のFWから2列後ろのボランチの位置に立った。

 代表通算52得点とイングランド最多得点の新記録を樹立しているルーニーをボランチで使うという思い切った策だったが、両サイドをワイドに使うゲームメイクも冴え渡り、イングランドが怒涛の攻撃を見せ、ウェールズを圧倒し始める。そして後半11分、ヴァーディが同点弾を決めると、後半アディショナルタイムにスターリッジが土壇場で決勝点を奪い、今大会初勝利を手繰り寄せた。

先輩レジェンドも絶賛したルーニーの才能

 英メディア「Squawka」によると、クラブと代表での元チームメートで、現在解説者を務めるリオ・ファーディナンド氏はこう話したという。

「彼ほどの才能があれば、試合を感じ取ることができる。彼はピッチのどこにいても問題なくプレーできる。それが例えDFだとしても、そうだろうね。彼の供給するパスは、誰よりも上質なものだ。味方の最大値を引き出すことができる」

 ルーニーは以前、所属先のユナイテッドでのプレーに関して、「自分がスコールズの役割を担う時がやってきた」とボランチでのプレーに覚悟を示していた。ファーディナンド氏も点取り屋としての自負も慮りつつ、盟友の新境地にエールを送っている。

「彼にもプライドがあるだろう、だが、彼はこのチームのリーダーであることを証明している。ピッチをまとめ、ボールをコントロールし、気合を示す。彼が偉大なプレイヤーである証だ」

 世界屈指の攻撃陣を揃えるスリーライオンズでもボランチとして輝きを放ち始めたことで、いよいよ”ボランチ”ルーニーは覚醒の時を迎えたのかもしれない。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/17(金) 21:03

Football ZONE web

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。