ここから本文です

世界のウエアラブル機器市場、2020年に2.1億台

JBpress 6/17(金) 6:00配信

 米国の市場調査会社、IDCがこのほどまとめたウエアラブル機器市場に関する最新のリポートによると、今年1年間に世界で出荷されるこれら機器の台数は昨年から約29%増え、1億190万台になる見通し。

 ウエアラブル機器の年間出荷台数は、今後20.3%の年平均成長率(CAGR)で伸び続け、2020年には2億1360万台に達するという。

 こうしたウエアラブル機器には米アップルの「Apple Watch」のような腕時計型と、フィットネストラッカーなどのリストバンド型があり、これらが現在最も人気のあるウエアラブルのタイプとなっている。

 しかしスマートフォンと異なり、この市場は様々な形態の製品で構成される。その中には衣服型やアイウエア型(眼鏡型)などがあり、今後市場はそうした製品の恩恵を受けることになると、同社は予測している。

■ スマートウオッチ以外の腕時計型が台頭

 昨年の出荷実績を見ると、腕時計型の出荷台数シェアは40.4%、リストバンド型は50.2%だった。これが今年はそれぞれ41.0%と50.5%になり、市場は依然、この2つの形態で9割超のシェアを占めると、IDCは見ている。

 このうち腕時計型には、Apple Watchのような、外部企業のアプリをインストールできるスマートウオッチと、そうしたアプリはインストールできず、フィットネスや健康関連機能に特化するベーシック型がある。

 IDCによると、現在のところ注目を集めているのは前者のスマートウオッチ。だが今後は後者のベーシック型が台頭してくるという。

 そして、ベーシック型の市場成長に寄与するのは、ファッションブランドの米フォッシル(Fossil)や、デジタルヘルス製品を手がける米フィットビット(Fitbit)、フランスのウィジングズ(Withings)といったメーカーだとIDCは分析している。

■ リストバンド型のシェア、2020年には28.5%に低下へ

 一方、現在最大のシェアを持つリストバンド型は、そのシェアが2020年に28.5%に低下するという。この分野では、中国シャオミ(小米科技)やフィットビットなどが低価格のフィットネストラッカーを市場投入しており、大きな影響力を持っている。

 しかし今後は、腕時計型機器を手がけるメーカーがフィットネス関連の機能を自社製品に取り込んでいく。これにより、リストバンド型は厳しい競争に直面すると、IDCは指摘している。

■ アイウエア型は法人市場がターゲット、金額ベースで高いシェア

 そして、リストバンド型のシェア低下の恩恵を受けるのは、それ以外の形態の機器とIDCは予測している。

 同社の予測によると、アイウエア型、衣服型、その他(クリップ型、イヤウエア型、ヘルメット型)の今年におけるシェアは、それぞれ0.2%、2.2%、6.1%にとどまる見通し。しかしこれが2020年にはそれぞれ8.8%、7.3%、3.3%になるという。

 このうちアイウエア型には法人市場といった明確なターゲットがあり、既存のコンピューティング機器を補完、代替するものとして可能性が広がっている。とりわけ工場や作業現場で使われる専門分野に特化したウエアラブル機器としての用途があるという。

 アイウエア型ウエアラブルの出荷台数シェアは2020年になっても10%を超えず、依然低い水準。だがこの分野の製品は専門性が高く、価格も高い。その世界市場に占める売上高ベースのシェアは40%を超えるとIDCは予測している。

小久保 重信

最終更新:6/17(金) 6:00

JBpress

記事提供社からのご案内(外部サイト)

JBpress PremiumはJBp
ressが提供する有料会員サービスです。
新たな機能や特典を次々ご提供する“進化
するコンテンツ・サービス”を目指します。

Yahoo!ニュースからのお知らせ