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2カ月ぶり復帰の埼玉西武・岸、エースの矜持。「守備のリズム作れなかった」

ベースボールチャンネル 6/18(土) 4:10配信

点の取られ方を反省

 これがエースの矜持というものなのだろう。
 
 西武の岸孝之が2カ月ぶりにマウンドに帰ってきた。6回を投げて被安打7の3失点。1回裏の先頭・大引に140キロ後半のストレートを連発して最後はチェンジアップで三振。初回を三者凡退に斬り、エースの復活を感じさせるスタートを切った。

 投げているボールが力強かった。ストレートは最速147キロを計測し、岸の代名詞であるカーブは相手の主砲・山田ものけぞるくらいの落差があった。いつもの岸と比べるとやや制球力に欠ける部分もあったが、それも許容範囲の部分だった。

 それでも、岸は「調子は良かったし、球もいっていた。球数も投げれたんですけど…」と俯いたのは得点の取られ方が悪かった点だ。

 2回に四球からテキサスヒットで無死1、3塁のピンチを招くと、6番・バレンティンの遊撃ゴロの間に1点を献上。4回には、ケガの今浪に代わって途中出場していた西田に左翼スタンドに運ばれた。6回には、西田に出塁を許すと、8番・中村に右翼線に運ばれて3点目を失っている。

負けたので、何とも言えない

 岸は言う。

「四球は勝負に行った結果なのでしょうがない部分もあるとは思うんですけど、やっぱり守備のリズムを作れなかった。2回の先制の時の四球もそうだし、ホームランも反省しないといけない。調子は悪くなかったですけど、球数が多くなった。三者凡退で終わるというのがなかったので、そういうところからリズムが大事だなと思いました」

 打線は相手を上回る10安打を放ちながらも10残塁の拙攻。ややもすると打線のほうに敗因の矛先は向きがちだが、エースはそこから逃げることなく、言葉に力を込めた。

「100球を投げただけでマウンドを降りたくなかった」
「負けたんで、何とも言えない」
「勝つために、ここにきた」

 4連敗で苦しむ西武。
 エースの気持ちが「かすかな光」だ。


氏原英明

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/18(土) 4:10

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