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故障が心配な藤浪晋太郎と大谷翔平。PAPで見る投手の酷使度

ベースボールチャンネル 6/18(土) 6:50配信

パでは2人がPAP20万超え

 MLBで重要視されている投手の指標にPAP(Picher abuse point=投手酷使指数)がある。先発投手が1試合で投げた球数から100を引き、これを3乗したものだ(100球以下は計算せず)。
 単純な数字だが、これを加算した数字がシーズンで10万を超えれば故障の可能性が高く、20万を超えればいつ故障してもおかしくないとされる。

 その数式に基づき、今季のNPBの規定投球回数以上の先発投手のPAPを見てみよう。PAP/Gは1試合当たりのPAP。

 まだシーズンは半分に達していないが、パリーグではPAPが黄信号の10万を超えている投手が6人。20万超が楽天の則本、オリックスの金子と2人いる。
 セリーグは20万超はいないが、10万超が3人いる。

 数字を見ると、似たような球数を投げながらPAPの数字が全く違うケースが散見される。
 金子千尋は1391球を投げてPAP21.7万、菊池雄星は1398球を投げてPAP4.1万。
 これは、1試合当たりの球数の差によるものだ。
 金子は4月16日の141球を最高に、120球以上投げた試合が6試合もある。菊池は123球が1試合あるがそれを含め120球以上投げたのは2試合だけだ。
 141球投げるとPAPは6.9万にもなる。PAPの数字の差は非常に大きくなるのだ。

 もちろん20万を超えたからと言ってすぐに故障するわけではない。しかし、肩の酷使がリスクを高めるのは間違いない。

 昨年の両リーグの規定投球回数以上の先発投手のPAP。
 昨年は両リーグともに10万超えが8人、20万超が3人だった。
 阪神の藤浪晋太郎のPAPは68.4万、中日の大野雄大は45.7万だった。今季、大野は4月半ばに登録抹消され6月4日まで一軍で投げることができなかった。また藤浪は、防御率が2.40から3.27と下落し、打ち込まれるケースが増えている。もともと藤浪は球数の多い投手だ。これまでの疲労の蓄積が体に影響を及ぼしていないか気がかりだ。

 藤浪のPAPは今後も増えることが予想される。それだけ、故障のリスクは高まっているとも言えるだろう。

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最終更新:6/18(土) 6:50

ベースボールチャンネル