ここから本文です

「テロリストだ!」 クロアチアサポーターがチェコ戦で発煙筒や爆竹投下 余波で土壇場ドローに

Football ZONE web 6/18(土) 7:10配信

カシッチ監督激怒 選手の制止も効かないサポーターの蛮行

 熱くなりすぎたクロアチアサポーターが、勝利を目前にしたチームに完全に水を差してしまった。17日の欧州選手権(EURO)第2戦のクロアチア代表とチェコ代表の一戦で、クロアチアが2-1とリードした後半40分過ぎ、サポーターが固まったスタンドの一角から大量の発煙筒が投げ込まれた。

【PHOTOギャラリー】EURO2016を彩る欧州の美女サポーターたち

 今大会でも屈指のタレント軍団と言われるクロアチアは、このチェコ戦でもその力を見せつけていた。前半37分にMFイバン・ペリシッチのゴールで先制すると、後半14分にはチェコ最終ラインでのミスを見逃さずにMFイバン・ラキティッチが追加点。2-0とリードを広げた。その後、同31分にチェコMFトーマス・ロシツキーの絶妙なクロスによるアシストからFWミラン・シュコダのゴールで1点を返されたが、2-1とリードして試合終盤を迎えていた。

 そして、同41分にチェコが最後の切り札として長身FWトマーシュ・ネチドを交代で投入しようとしている時に事件は起こった。チェコ代表GKペトル・チェフが守るゴールを背に左サイドのコーナー付近に陣取ったクロアチアサポーターから大量の発煙筒が投げ込まれた。芝生の上で赤く燃える発煙筒を処理するために、係員がピッチに入る必要が生まれ、試合は中断された。

 クロアチアの選手たちがサポーターの前に向かい、落ち着くようにとジェスチャーや言葉でなだめようとしたが、サポーターの蛮行はさらに続いた。発煙筒を処理している最中に新たな発煙筒を投げ込めば、係員に向かって爆竹も投げ込んだ。目の前での爆発に驚いて倒れ込む係員の姿が国際映像でも大きく映し出された。

UEFAが厳罰を下す可能性も

 結局、約5分後に試合は再開されたものの、アディショナルタイム4分、クロアチアはゴール前に放り込まれたチェコのFKに対してDFドマゴイ・ビダがハンドを犯してPKを献上。これをネチドに蹴り込まれて同点に追いつかれた。そして、最終的には10分のアディショナルタイムが経過したところで、主審のマーク・クラッテンバーグ氏が試合終了のホイッスルを吹き、2-2の引き分けに終わった。

 英紙「ミラー」によると、クロアチアのアンティ・カシッチ監督は「彼らはクロアチアのファンではない。テロリストだ!」と激怒したという。由々しき事態にUEFAも即座に反応し、クラッテンバーグ主審からの報告を受けた後、現地時間18日に処分を決める見解を発表している。

 クロアチアはEURO予選でも、ホームにノルウェーを迎えた一戦で人種差別発言のチャントや発煙筒の投げ込みがあり、大一番の本拠地イタリア戦を無観客試合で行う事態に陥っていた。

 今大会のEUROではサポーターの暴走が国際問題に発展している。イングランド対ロシアの試合前にはイングランドのサポーターが襲撃され、1人の男性が意識不明の重傷を負った。スタジアム内でもロシア人グループはイングランドファンのエリアに侵入し、暴行およびイングランド国旗を破るなどの暴動を繰り返した。

 白熱の一戦に水を差した悪質ファンの蛮行をUEFAが断罪する可能性は非常に高い。クロアチアとしては、スタンドから大いに足を引っ張られる形となってしまった。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/18(土) 7:10

Football ZONE web

Yahoo!ニュースからのお知らせ