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【MLB】イチローをオールスターへ。ピート・ローズ超えで巻き上がる待望論

ベースボールチャンネル 6/18(土) 11:00配信

マーリンズは全滅

 マーリンズ・イチローの「ローズ超え」論争は日米で大いに盛り上がったが一段落といったところか。米メディアで新たに沸き起こっているのが「イチローをオールスターへ」という推挙だ。

 FOXスポーツは「イチローへ投票しよう」という直接的な見出しで特集記事を掲載した。中間発表される上位選手で、マーリンズからはジャンカルロ・スタントンだけが外野手部門に名前を残していたが、15日の第3回中間発表でついに姿を消し全滅。そこでイチローの出番だ、とばかりに持論を展開した。

「スタントンは14日までに、打数の40%以上もが三振。規定打席に到達する全171選手中、ワーストの打率.192に沈んでいる。イチローに投票することは、NHLのジョン・スコットへの投票とは違う」

 ジョン・スコットは今年1月、NHLのオールスターに11試合の出場(0ゴール、1アシスト)にとどまっていたのに、一部心ないファンらの煽動でファン投票選出された選手。日本でもかつて故障で登板機会のない中日・川崎憲次郎が選出されたケースをほうふつとさせた。

 川崎は辞退したが、スコットは出場を直訴。チームの辞退勧告を拒否し、これがもとでコヨーテスからカナディアンズにトレードで放出され、オールスター当日は傘下マイナーに所属していた。

 ところがこのスコット、西地区の主将を務めると決勝での2ゴールなどで優勝に導き、MVPまで受賞してしまった。

 記事では今季限りの引退を発表し、個人成績は自己ワーストながら、2月のオールスターに選出されたNBAレイカーズのコービー・ブライアントを好例として紹介。ブライアントも「俺に投票しないで」などと呼び掛けていたが、試合当日は10得点を挙げ、温かな祝福に包まれていた。

指揮官は消極的だが

 もちろん規定打席には足りないが「チームで現在、最高打率(.349)、最高出塁率(.410)なのはイチローだ。外野が広く投手有利でスモールベースボールが要求されるペトコ・パーク開催なのも生きる。オールスター唯一のランニング本塁打を放っているのは彼だ」と強烈にプッシュした。

 大リーグ公式サイトも同様の特集記事を掲載した。指揮官のドン・マッティングリー監督は「彼はレギュラーではないから」と消極的だ。「キャリア最後の選手を選ぼうとするのは分かる。でもイチローは(50歳まで)あと7年はプレーすると話しているからね。そのカテゴリーにあてはまるのか、私には分からない。今季ここまで我々にとって素晴らしい活躍をしてくれているのは確かだがね」と答えている。

 マッティングリー監督の指摘通り、現状ではオールスター選出は現実的ではない。それでも01~10年の10年連続で選出されたかつての常連を待望する声があるのも事実。ローズ超え論争も、どちらが上かではなく、そうした議論が起こることにこそ価値があった。今再びオールスター待望論が一部で沸くのも、イチローというプレーヤーの価値を物語る一端には違いない。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/18(土) 11:00

ベースボールチャンネル

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