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「カルチョとはこういうもの」 不振を乗り越えた長友同僚FW、劇的弾でイタリアを16強に導く

Football ZONE web 6/18(土) 8:24配信

スウェーデン戦で決勝弾のエデル 「チームの団結が勝利につながった」

 試合終了間際に決勝ゴールを決めた男は、1年間の苦しい時を思い出して感無量という様子だった。17日、欧州選手権(EURO)のイタリア対スウェーデンの一戦は、後半43分にイタリア代表FWエデル(インテル)が決勝ゴールを決めて1-0で勝利した。日本代表DF長友佑都のチームメートは、試合後に衛星放送局「スカイ・イタリア」のインタビューに応じている。

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「このEUROに簡単な試合など存在しないということが、この試合で証明されたのではないかと思っているよ。僕らは後半の方が良いプレーをできたと思うけど、それは僕たちが最後の最後まで自分たちを信じ続けたからだ。とにかく、チームの団結がこの勝利につながったんだ」

 0-0のまま引き分けかと思われた後半43分、左サイドのスローインでDFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)が長いボールを入れると、途中出場のFWシモーネ・ザザ(ユベントス)が倒れ込みながら頭でボールをつないだ。そこに走り込んだエデルはドリブルで一気に切り込み、最後はGKとの1対1をゴール右に冷静に蹴り込んだ。それまでの時間、ほぼ沈黙していたエデルだが、ここぞという場面でフルパワーのドリブルとシュートで決勝ゴールを決めて一躍ヒーローとなった。

「僕たちがどこまで進んで行けるかは、僕らが何をできるか次第で決まる。ただし、すべてはグループとして団結することが前提だね。ピッチに立てなかったとしても、僕らは誰もがその団結を崩さない。それは素晴らしいことだと思っているよ」

 あくまでもチームとしての団結力を強調するエデルだが、インタビュアーの「このゴールはあなたを救ったのではないですか?」という質問に対しては、感無量といった言葉を返している。

インテル移籍後、不振に陥り落選危機も…

「カルチョとはこういうものなんだ。この1年間、何度も難しい状況が訪れて、でも今日はこんなに嬉しい瞬間が訪れる。インテルでのプレーは、僕をすごく助けてくれているよ」

 エデルは今季の開幕前にACミランなどから獲得に興味を示されていたが、結局どれも実現せずにサンプドリアに残留した。開幕から19試合に出場して12ゴールを挙げる活躍を見せ、冬の移籍市場でインテルに移籍。ルームメートになった長友と撮影した写真をSNSに投稿するなど、チームに溶け込んでいた。しかし、ゴールという結果からは遠ざかった。14試合に出場してわずか1ゴールと、このEUROに臨むイタリア代表から落選する危機にも陥った。

 それでも、アントニオ・コンテ監督はエデルの力を信頼し、最終メンバーに残すと2試合連続でスタメン起用した。そして、このスウェーデン戦でその期待に応える見事な決勝ゴールを決めた。まさに、苦労が報われた瞬間だったのだろう。

 “ファンタジスタ不在”が叫ばれ前評判は非常に低かった上に、ベルギーとアイルランドも同居する今大会での“死のグループ”に組み入れられたイタリアだが、開幕2連勝であっさりと決勝トーナメント進出を決めた。前線で躍動する小柄なアタッカーは、イタリアを欧州の頂点へと導けるだろうか。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/18(土) 8:24

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