ここから本文です

「大会から追放されるかもしれない」 サポーターの愚行にクロアチア代表選手が激怒と悲しみ

Football ZONE web 6/18(土) 9:06配信

チェコ戦終盤にスタンドから発煙筒投下 一時中断後に同点弾を喫する

 クロアチアサポーターによる蛮行はクロアチア代表選手の心に暗い影を残している。17日の欧州選手権(EURO)グループリーグ第2戦クロアチア対チェコ戦の後半終了間際、クロアチアのサポーター席から発煙筒や爆竹が投げ込まれて試合が中断される事態が起こった。インテルMFイバン・ペリシッチ(インテル)やバルセロナMFイバン・ラキティッチは、悲しみのコメントを残している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

【PHOTOギャラリー】EURO2016を彩る欧州の美女サポーターたち

 クロアチアが2-1でリードした後半41分に、チェコが最後の切り札として長身FWトマーシュ・ネチドを交代投入しようとしている時に事件は起こった。チェコ代表GKペトル・チェフが守るゴールを背に、左サイドのコーナー付近に陣取ったクロアチアサポーターから大量の発煙筒が投げ込まれた。芝生の上で赤く燃える発煙筒を処理するために、係員がピッチに入る必要が生まれ、試合は中断された。

 クロアチアの選手はサポーターの前に向かった。ペリシッチやラキティッチは必死に落ち着くようにとジェスチャーや言葉でなだめようとしたが、クロアチアサポーターの蛮行はさらに続いた。発煙筒を処理している最中に新たな発煙筒を投げ込めば、係員に向かって爆竹も投げ込んだ。目の前での爆発に驚いて倒れ込む係員の姿が国際映像でも大きく映し出された。途中交代になっていたMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)も、心配そうな表情でピッチを見つめていた。結局、クロアチアはこの後に同点ゴールを許して2-2の引き分けに終わっている。

「我々文明国にとっての恥だ」

 蛮行を止めようとしないサポーターに最後は抗議の所作を見せていたペリシッチは、試合後も怒りを爆発させている。

「当たり前だが、こんな行動をする人間の考えることなど理解できない。恐らく、試合に興味などなかったんだろうね。もしかしたら、僕らはプレーすることを諦めた方が良いのかもしれない。こんなことでは、試合を続けていくことなどできないだろう。UEFAはクロアチアを厳しく罰するだろう。重すぎないことを願うけどね。今日のピッチで起きたことは、我々文明国にとっての恥だ。こうしたことが存在するのが現実だが、解決策を見つけなくてはいけない」

 UEFAからの処分を待つまでもなく、サポーターの暴動を恥じるあまりに大会を去るべきではないかと、ペリシッチは主張している。

 クロアチアは今回のEURO予選でも、人種差別チャントや発煙筒の投げ込みで無観客試合のペナルティーを科された過去がある。さらには同じく差別的行為により、2018年ロシア・ワールドカップに向けた予選でも9月のトルコ戦と11月のアイスランド戦が無観客試合になることが決まっている。ペリシッチが言うように、難しい問題とはいえ解決策を見つけることが強く求められる。

 一方のラキティッチは、より悲しみに溢れた悲観的な見通しを言葉として残している。

1/2ページ

最終更新:6/18(土) 9:06

Football ZONE web