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ザ・ローリング・ストーンズ、隠れた名曲ベスト10

ローリングストーン日本版 6/18(土) 16:00配信

半世紀以上活躍し続けるバンドのシングルカットされなかったロック史に残る最も印象的な曲とは?



ザ・ローリング・ストーンズは、膨大なヒット曲を中心にコンサートを組む傾向にあるが、ミック・ジャガーは、2015年の夏のツアーではアルバム『スティッキー・フィンガーズ』の比較的知名度の低い曲も演奏する予定だと語っていた。このことに感化され、私たちは読者投票を行い、ストーンズの隠れた名曲を募ることにした。今回はヒット曲以外の票を全てカウントした。投票結果は以下の通りだ。

第10位『フィンガープリント・ファイル』

ストーンズの1974年のアルバム『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』で最も有名なのはヒットしたタイトルトラックだが、最後の曲も同じくらい印象的だ。6分半の『フィンガープリント・ファイル』はとんでもなくファンキーな曲で、ミック・ジャガーは、激しい被害妄想に取りつかれ、FBIに追われていると思い込んでいる男の目線で歌っている。ジャガーは自らリズムギターを弾き、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアウトテイクかと思うような曲に仕上がっている。この曲は、ストーンズが1970年代に挑戦したたくさんのダンス・ソングの最初の一曲だったが、1975年の夏以降は一度も演奏されていない。再びライヴで聴けるようになるとは思えないが、実現すれば筋金入りのファンは狂乱するだろう。

9位~7位

第9位 『スウィート・ヴァージニア』
2枚組アルバム『メイン・ストリートのならず者』の2枚目は、素敵なカントリー・バラードで幕を開けるが、覚醒剤や薬物常用を歌ったこの曲がラジオで流れることはなかった。『スウィート・ヴァージニア』は1970年の『スティッキー・フィンガーズ』期に作られ、その2年後の『メイン・ストリートのならず者』のレコーディングで正式に収録された。グラム・パーソンズがバックグラウンド・コーラスを務めたという説があるが、確証はない。この曲は、長年ライヴで人気があり、一番最近では2014年にオーストラリアで演奏されている。

第8位 『ストレイ・キャット・ブルース』
1968年、アルバム『ベガーズ・バンケット』を制作した頃のストーンズは乗りに乗っていた。『悪魔を憐れむ歌』、『ストリート・ファイティング・マン』、『地の塩』、『ノー・エクスペクテーションズ』といった数々の名曲が数ヵ月の間で生まれ、『ストレイ・キャット・ブルース』のような力強い曲が目立たないのも無理はなかった。しかも、この曲の内容は15歳のグルーピーとセックスをするというもので、今であればリリースすることもできないだろう。「君のママは、君がこんな風に叫ぶなんて知らないだろうね」ジャガーは歌う。「君がそんな風に唾を吐けるなんて、君のママは知らないだろうね」さらにヒドイことに、ジャガーはライヴ・バージョンでは年齢を13歳に変えて歌っている。

第7位 『2000光年のかなたに』
1967年のサイケデリック・アルバム『サタニック・マジェスティーズ』が計画通りにヒットしなかったことは、ストーンズが誰よりも先に認めるだろう。バンドの強みを生かした出来ではなかったし、実験には少し無理があるように感じられた。とはいえ、最後から2番目の『2000光年のかなたに』などいくつか珠玉の名曲はある。ブライアン・ジョーンズがメロトロンを弾き、麻薬で逮捕されたジャガーが刑務所で歌詞を書いたと言われている。「とにかくすごく寂しい」、「家から2000光年も離れている」とジャガーは歌う。このアルバムのほとんどの曲は40年以上放置されているが、1989年から90年のツアーでストーンズはこの曲を演奏し、2013年にはグラストンベリー・フェスティバルで再びよみがえらせた。

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最終更新:6/18(土) 16:00

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