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ここぞという時に使いたい!「カフェイン」の正しい飲み方

HARBOR BUSINESS Online 6/18(土) 16:20配信

 アメリカでは、「頭が良くなるクスリ」としてさまざまなサプリが販売されています。

 代表的なのはピラセタムやモダフィニルの2つで、学生が試験前の追い込みに使うケースも多いとか。その効果はいくつかの臨床試験で確認されており、実際に集中力や作業のスピードが高まったとの報告も少なくありません。

 クスリを飲むだけで頭が良くなるならぜひ使ってみたいところですが、残念ながら日本では使用が認められていないケースがほとんど。なかでも効果が高いとされるモダフィニルは向精神薬扱いになっており、個人輸入もままなりません。

 そこで、カフェインの出番です。あまりにも身近な成分だからといって侮るなかれ。実は、モダフィニルに勝るとも劣らない性能を持っています。

◆カフェインの最適量値はどれくらい?

 その証拠に、2004年にアメリカの陸軍研究所が行った実験では、50人の男女にモダフィニルとカフェインの効果をくらべたところ、どちらも同じだけ集中力や作業パフォーマンスを高めてくれたとか(1)。わざわざ向精神薬に頼らずとも、コーヒーを飲めば十分に頭は良くなるわけです。

 が、当然カフェインにも弱点はあります。眠気覚ましにコーヒーを飲み過ぎてソワソワした気分になってしまい、逆に仕事が手につかなくなった経験は誰にでもあるでしょう。適切な用量とタイミングを知らないと、カフェインは毒にも薬にもなりえます

 というわけで、まずはカフェインのポテンシャルを引き出すための最適量をみてみましょう。

 2006年にシカゴ大学が102人を対象に行った実験では、以下のような結果が出ました(2)。

・50mgのカフェインだと脳の働きに変化は出ない

・150mgのカフェインを飲むと疲労感がやわらぎ注意力が有意に上がった

・450mgのカフェインを飲むと逆に不安感が強くなり、短期記憶が低下した

 つまり、カフェインのメリットをには缶コーヒーを1本だけ飲めば十分。それ以上はデメリットのほうが大きくなってしまう可能性が大です。ご注意を。

◆カフェインと◯◯を混ぜると効果が持続する!

 もうひとつ、2013年にイギリスで行われた実験も参考になります(3)。コーヒーの飲み方と脳機能の変化について調査を行ったところ、

・コーヒーの効果が出るまでは30分かかる

・カフェインと乳製品を混ぜて飲む効果が持続する

 といった結果が出たようです。通常、カフェインの効果は90~150分で消えていきますが、いっしょに脂肪分を飲んでおくと吸収がおだやかになり、メリットが長続きするんだとか。集中力アップのためにコーヒーを飲む場合は、ミルクかクリームを使ったほうがよさそうです。

 頭に効くコーヒーの飲み方は以上ですが、これはあくまで正統派のテクニック。最後にカフェインの効果を究極まで高める裏ワザを紹介しましょう。

◆カフェインの効果を高める究極裏技とは?

 2016年、スリランカの大学が次のような実験を行いました(4)。

・参加者は20名の男性

・全員に160mgのカフェインと200mgのテアニンをいっしょに飲んでもらう

・参加者の集中力と認知機能がどう変化するかを調べる

 テアニンは緑茶などにふくまれるアミノ酸の一種で、昔からリラックス効果が高いことで知られています。脳を刺激するカフェインと、脳をリラックスさせるテアニンを組み合わせて、どういった効果が出るかを調べたわけですね。

 その結果は劇的なものでした。カフェインとテアニンを同時に飲んだグループは、集中力が最大で倍増したのです。

 研究者によれば、『高容量のカフェインとテアニンの組み合わせは、集中力の機能に著しい効果を持っている。カフェインの刺激をテアニンが相殺してくれるからだ』とのこと。どうやらカフェインの刺激をテアニンがやわらげ、マイルドな効き目を持続させてくれるようです。おそらく現時点では、カフェイン+テアニンのコンボそが最強の「頭が良くなるクスリ」だと言えるでしょう。

 ちなみに、カフェインとテアニンはどちらもAmazonなどのネットショップで購入可。わたしも締め切りが厳しいときなどに愛用しており、この文章もカフェイン+テアニンを飲んだ状態で書いています(笑)

 ただし、あまり連用を続けると脳が慣れてしまい、カフェインの効果は鈍くなっていくのでご注意を。週1ぐらいのペースで「ここぞ!」という時に使うのがコツです。ぜひお試しあれ。

<文/Yu Suzuki>

〈プロフィール〉

月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。

1.Wesensten NJ et al.”Modafinil vs. caffeine: effects on fatigue during sleep deprivation.”

2. Childs E el al.”Subjective, behavioral, and physiological effects of acute caffeine in light, nondependent caffeine users.”

3.Young HA et al.”Caffeine can decrease subjective energy depending on the vehicle with which it is consumed and when it is measured.”

4.Kahathuduwa CN et al.”Acute effects of theanine, caffeine and theanine-caffeine combination on attention.”

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:6/18(土) 16:20

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