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【川崎】「フロンターレは弱いな、と」。小林悠が“情けなさ”を感じた福岡の夜――

SOCCER DIGEST Web 6/19(日) 11:00配信

「チームが苦しい時にもう1点取って勝たせられる選手にならなきゃいけない」

「あと2試合勝てば第1ステージ優勝という状況だったのに、本当に情けない。フロンターレとしての弱さが出た」
 
 苦虫を噛み潰したかのように、小林悠は無念さと憤りを隠さず、少しずつ言葉を吐き出した。まさか勝てないなんて考えてもいなかったはずだ。首位と最下位という順位がそうさせたわけではない。ただ己を信じ、チームを信じ、勝点3獲得だけを思い描いていたのだ。
 
 だが、結末は違った。川崎はアウェーで福岡と2-2で引き分け、2位につけていた鹿島は敵地で神戸を2-1で破った。これによって、J1第1ステージの最終節を前に勝点1差で順位が逆転。そして鹿島は、ホームで福岡を迎えることとなる。
 
「こんな大事な試合で、あんなにあっさりと2失点してしまうのはあり得ない。絶対に勝たなきゃいけない試合で、ああも簡単にゴールを割られてしまうところが、『フロンターレは弱いな』と。あれだけ押し込んでおいて2点しか奪えないのも情けないし、勝ち切れないところは、なかなかタイトルを獲れない理由でもあるじゃないかと思う」
 
 試合開始9分だった。まさに“あっさり”と失点すると、15分にも“あっさり”と追加点を奪われる。これでチームは少し浮き足立ったように見えた。この失点劇は、優勝に対するプレッシャーだったのだろうか。それとも、バンディエラの中村憲剛不在が響いたのか。
 
「前半からつなぎの部分でのミスが多過ぎた。『なんでそこをミスんの!?』っていうシーンが多々あったので、普通にやっていればもっと簡単に崩せるなって。(大塚)翔平はすごく良くやってくれていたし、攻撃のリズムを作ってくれた。憲剛さん不在を言い訳にしちゃいけない」
 
 そんななかで、小林は前半に右サイドを何度も崩してチャンスを創出。42分には見事としか形容のしようがない動き出しで大島僚太のラストパスを引き出し、反撃の狼煙となるゴールを挙げた。だが、振り返れば様々なシーンに悔しさが転がっている。
 
「確かにゴールしましたけど、チームが苦しい時にもう1点取って勝たせられる選手にならなきゃいけない」
 
 まだ可能性が消えたわけではない。「鹿島は強いので負けないと思いますけど……。しっかり勝つことだけを考えて、この1週間は準備をしっかりしたい」。次こそはチームに勝利を呼び込む1点を――。小林は強い決意とともにミックスゾーンを後にした。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:6/19(日) 20:10

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