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社労士が教える「良い会社」の見分け方。 (社会保険労務士 榊裕葵)

シェアーズカフェ・オンライン 6/20(月) 6:15配信

私は事業会社で8年働き、また、社労士として仕事を始めて約5年になった。

■「良い会社」の5つの観点
独立前は自分が勤める会社を深く見つめ、独立後は、おそらく百社を超える経営者の方とお話をさせて頂いたと思う。

様々な実務経験を積んでいく中で、「良い会社とはこのような会社なのではないだろうか」という一定の類型化が頭の中で整理されてきたので、私自身の備忘も兼ね、この機に、記事にしてみようと考えた。

私の中では、「良い会社」を5つの観点に分けて整理したので、順番に紹介したい。

■「健康に働ける」は最重要
第1は、健康に働ける会社である。

どんなに給料が高い会社であっても、どんなに社会的知名度がある会社であっても、自分自身が健康で働き続けることができなければ意味はない。

やはり、最も重要なことは労働時間が適正な範囲に収まっているかということであろう。厚生労働省の基準では、月の残業時間が45時間を超える状態が慢性化していると、過労死のリスクが高まるとされている。

一時的な繁忙期は別にして、毎月の残業時間が月45時間以内におさまっているかが、社員の健康管理に配慮している会社かどうかの一つの基準になるであろう。

また、定期健康診断が法律に基づいて年1回、定期的に行われることはもちろん、社員数50名以上の事業所であれば、ストレスチェックや、安全衛生委員会が組織され、社員が、安全かつ健康に働くことができるための議論や取り組みが行われていなければならない。

産業医に対する考え方も、会社の健康管理に対する温度間を図る尺度になるであろう。

社員数50名以上の事業所であれば産業医の選任は法律上の義務である。この点、産業医が単に選任されているというだけではなく、社員に産業医の存在が周知され、必要に応じ気軽に相談できるような体制が構築されていることが本質的には重要である。

■セクハラ・パワハラに対する会社の姿勢
第2は、セクハラ、パワハラのない会社である。

通常の会社であれば「性的行為を強要する」とか「殴る、蹴る」といったような、刑法にも抵触するようなあからさまなセクハラやパワハラは少ないであろうと思われる。

しかしながら、問題になるのは、無自覚なセクハラ、パワハラである。

上司が「これくらいはコミュニケーションの範囲だ」とか「これくらいは教育指導の範囲だ」と考えていても、客観的な基準に照らし合わせると、セクハラ、パワハラに該当する場合が少なからずある。

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最終更新:6/20(月) 6:15

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