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「社畜」は辛いが、組織って素晴らしい (塚崎公義 大学教授)

シェアーズカフェ・オンライン 6/20(月) 6:30配信

就職活動中の学生に、組織で働く事のメリット、デメリットなどを考えてもらうための文章を記しました。若手サラリーマンにもお読みいただければ幸いです。

■サラリーマンに辛い事が多いのは当然
学生から社会人になると、辛い事が多いと感じるものだ。それは当然だ。今までは、社会に食べさせてもらっていた「お客さん」だったのが、これからは社会の一員として恩返しをしていく立場になったのだから。

しかし、そこは気の持ちようだ。ようやく一人前の大人になり、社会から必要とされ、社会の役に立っている、ということを意識して生きれば、こんな素晴らしい事は無い、とも思えるだろう。

サラリーマン(家畜との対比で社畜と呼ぶ人もいるので、タイトルではそう記した)が辛いのは、仕事の量ももちろんであるが、自分で仕事を選ぶことが出来ないし、何よりも付き合う相手を選ぶ事が出来ないことである。

アルバイトであれば、仕事が選べるし、店長が嫌な人だったら辞めて別のアルバイトを探せば良いが、サラリーマンは会社に命じられた仕事をせざるを得ないし、嫌な上司や同僚がいても、逃げるわけには行かない。無理難題を押し付けてくる取引先とも上手に付き合っていかなければならない。

当然、仕事帰りに上司や顧客の愚痴を言いながら一杯飲む回数は増える。財布にも健康にもよろしくない。「ストレスを溜めると健康に悪いから、ストレス解消をしているのだ」と自己弁護する事も不可能ではないが(笑)。

そんな事を考えていた新入社員時代(銀行勤務なので、新入行員時代とも言う)、先輩から素晴らしい御話を伺った。「君の給料の半分はヤケ酒を飲むためにあるのだから、大いに飲みたまえ」というのである。

■組織の看板があるから仕事が出来る
先輩いわく「君が銀行員ではなく、自分で銀行を作ったとする。預金を集めて回っても、誰も預金してくれないだろうから、君は商売が出来ない。すると、収入は今の給料の半分あれば良い方だ。ということは、今の君の給料の半分は、嫌な上司や取引先と付き合っていることによって得られたものなのだから、もともとヤケ酒を飲むためのものなのだ」

すごく納得した。それ以来、嫌な上司や取引先の顔が給料袋や居酒屋のビールに見えて、ストレスを感じずに仕事が出来るようになったのは、非常に大きなメリットであった。先輩には感謝してもし切れない(笑)。

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最終更新:6/20(月) 6:30

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