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【MLB】田中将大、防御率に顕著な違い。中5日で快投も真のエースとして求められる中4日での結果

ベースボールチャンネル 6/20(月) 17:00配信

中5日の登板で白星

 ヤンキースの田中将大が、現地6月17日のツインズ戦に登板。8回7安打1失点、無四球、5奪三振で4勝目。防御率を2点台に戻した。ただこの快投では、ニューヨークのメディアから上がっている批判の声を封じることはできない。なぜなら、中5日の登板だったからだ。

 この日を含め、中5日以上で投げた時、田中の防御率は1.66と素晴らしい。それに対し、中4日では防御率4.70と極端な落差がある。被本塁打8本のうち6本は、中4日の登板時に打たれている。

 けれども、中5日以上だと好投するのに中4日だとダメなのは、田中に限った話なのだろうか。もしかすると、そういった投手は多いのだが、田中がヤンキースのエースであるため、ニューヨークのメディアにクロースアップされているのかもしれない。

 そこで、他の先発投手がどうなのかを調べてみた。

 まずは、ヤンキースの先発投手陣。下の表(6月18日時点)にあるとおり、4投手とも中4日と中5日以上の防御率に大きな差はないものの、田中とは反対に中4日のほうが良い。とはいえ、イバン・ノバ(先発時)、ネイサン・イオバルディ、マイケル・ピネイダの3人は、中4日でも中5日以上でも防御率が良くないことに変わりはなく、参考にならない。

 残るCC.サバシアはいずれの登板間隔でも好結果を残しており、彼と比べれば、田中についての批判は妥当に思える。だが、中4日で好投できない田中と中4日でも好投できるサバシアは、どちらが例外(あるいは普通)なのかという疑問は残る。サバシアが例外なら、田中を批判するよりもサバシアを称賛すべきだろう。

田中だけ、中4日と中5日に顕著の差

 その疑問は、さらに多くの先発投手を見ていくと、解くことができる。
 アリーグで防御率4.00未満を記録しているのは20人。彼らの中4日と中5日以上におけるそれぞれの防御率は、以下の表のとおりだ(サバシアは規定投球回未満なので入っていない)。

 田中を含む11人は、中5日以上の防御率より中4日のほうが悪い。ただ、その11人のなかに、中4日の防御率が田中より悪いのも、中5日以上との落差が田中より大きいのも、ジョーダン・ジマーマン(タイガース)しかいない。他投手との比較においても、田中が中4日で好投できていないことは、はっきりと読み取れる。これでは、エースとして物足りないと言われるのもやむを得まい。

 ヤンキースは6月20日と23日に試合がないため、田中の次回登板は中6日の6月24日が濃厚だが、その日からオールスターブレイクまでは17連戦が組まれており、予定どおりなら、田中は前半戦を終えるまで中4日の登板が3試合続く。ここで結果を残せないようだと、批判の声はさらに高まるだろう。後半戦は13連戦から幕を明ける。

 ちなみに、過去2年の田中に、今シーズンのような顕著な差はなかった。

 2014年は中4日の8登板が防御率3.07、中5日以上の12登板は防御率2.57。2015年はそれぞれ2.56(5登板)と3.75(19登板)だった。

 また、ローテーションに入って投げ続けている他の日本人投手のうち、前田健太(ドジャース)は田中と同様に、中5日以上の防御率は1.76(8登板)と優秀だが、中4日の防御率は4.30(5登板)と芳しくない。

 ただし、被本塁打5本のうち4本は中4日の登板時に打たれている。一方、岩隈久志(マリナーズ)の防御率はどちらの登板間隔でもほとんど違いはないが、いずれも4点前後。中4日が3.92(6登板)、中5日以上は4.38(8登板)だ。


宇根夏樹

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/20(月) 17:00

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