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外国人投資家の日本株買い戻し条件は?  海外ファンドの市場見通し

会社四季報オンライン 6/20(月) 16:36配信

 米国の利上げや英国のEU離脱問題など、世界経済の先行き不透明感が増している。海外投資家は、今後の世界の株式市場について、どのような見通しを持っているのか。そして、日本市場に再び海外投資家の本格的な買いが戻ってくるためには、何が必要なのか。ノーザン・トラスト・コーポレーションのジム・マクドナルド チーフ投資ストラテジストに聞いた。

 ――米国の利上げや英国のEU離脱問題など、市場に大きな影響を与えるイベントに注目が集まっています。そうした大きなイベントの影響もふくめて、今後の世界市場の見通しについてどう考えていますか? 

 われわれはFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを向こう1年のうちに1回しか実施せず、2017年にずれ込む可能性もあると見ている。世界経済は安定しているが、堅調だとは言えない。先日発表された米国の5月の雇用統計が失望するような内容だったこともあり、FRBの利上げは一歩後退を余儀なくされている。

 興味深いのは、これまでFRBが利上げを行うと表明した際にも、見送りを決めた際にも、株価が上昇したことだ。両方のケースとも、市場はその時の状況を踏まえてFRBが適切な判断をしたと受け止めたということだろう。また、今後、FRBが利上げに踏み切るならば、それは世界経済が順調であることを意味する。このため、米国の利上げが株価にとってリスク要因となるとは考えていない。

 一方、英国のEU離脱問題はどうか。英国はEUに残留すると見ているが、23日の投票まで状況は流動的だ。離脱すれば、その代償は大きいものになると予想される。英国の有権者はそのあたりを考えて判断するだろう。

 英国がEUから離脱すると決まれば、英国やEU経済への下方圧力は避けられない。為替市場でも、ポンドが下落する一方で、米ドルが強くなるだろう。

 このような不透明な要素はあるが、われわれは世界の株式市場について、米国をオーバーウエート(強気)、新興国をニュートラル、欧州と日本は若干のアンダーウエート(弱気)としている。

 ――日本市場をアンダーウエートとしている理由は? 

 外国人投資家はここ半年ほど、日本株を急速なペースで売っている。この背景には、国内経済の成長率の問題と、日銀の金融政策への懸念がある。近年、日本企業のコーポレートガバナンスはかなり改善している。しかし、経済データがよくならなくては海外投資家が再び戻ってくることはないだろう。

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最終更新:6/20(月) 18:36

会社四季報オンライン

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