ここから本文です

知っているようで知らない、本当はコワい「便秘の弊害」とは?

OurAge 6/21(火) 17:30配信

「理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室」特別招聘研究員で、40年以上にわたり、腸内細菌学・微生物分野学の研究に取り組んでいる辨野義己(べんのよしみ)さんに、うんちに多い悩み、「便秘」について教えてもらった。

Q 便秘で出ないうんちはどうなる?
「便秘でうんちが腸内に長く留まると、悪玉菌が生み出す有害物質が体に再吸収され、血液にのって体の隅々まで運ばれます。これが皮膚に常在する細菌の活性を高めて、肌あれや老化を促進します。さらに、善玉菌が少ないから便秘になっているので、ビタミンの生成や免疫力、新陳代謝の機能も低下しています。腸内環境の腐敗は、やがて体の不調や大腸がんなど、さまざまな病気を誘発することも」

うんちをためても何ひとつメリットはなし。今すぐの生活改善で「ためない」生活を!

Q 子どもの便秘も増えているの?
「首都圏の5つの小学校で実施した、排便に関する調査では、『1日1回』が約6割、『1日2回』が2割、『2日に1回』や『3日に1回』は1割弱。さらにうんちの状態では、約7割が快便(理想的)で、まずまずな成績。 しかし油断はできず、毎日出ない児童やカチカチタイプも少なくなく、こうしたケースでは運動不足、野菜不足、肉食過多が考えられ、これからの腸の高齢化が懸念されます。それには子どもの頃から正しいうんちの教育を行うべきです」

最近は学校でトイレに行っただけで、からかわれることもあり、これが便秘を助長する。学校でも家庭でも、うんちの話題を平気でできる環境をつくり、親やおばあちゃんが子どもの排便を確認する習慣をつけるといい、と辨野先生。

Q いいうんちを育てる方法は?
「腸内の善玉菌の代表であるビフィズス菌や乳酸菌を増やすことです。それにはヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆やキムチなどの発酵食品を摂取すること。外から入れた菌は腸には定着しないので、毎日摂取することが重要です。 また、善玉菌のエサになるオリゴ糖を多く含むバナナ、ごぼうや玉ねぎなどの根菜、食物繊維が豊富な野菜や海藻、豆類なども積極的に」

排便には腹筋や骨盤まわりの筋肉を使うため、軽い運動で筋力をつけることも重要。 そしてストレスを上手に解消することも「いいうんちを育てる」秘訣だそうだ。

最終更新:6/21(火) 17:30

OurAge

なぜ今? 首相主導の働き方改革