ここから本文です

土田貴宏の東京デザインジャーナル|ミラノのデザイン週間で出会った印刷物ベスト5

Casa BRUTUS.com 6/21(火) 14:00配信

ミラノサローネを中心とするミラノデザインウィークは、毎年4月に行われるデザイン界の世界的な恒例行事。その数々の展示会場で入手した膨大なカタログや冊子から、特にクオリティの高いものをピックアップ!

ミラノデザインウィークでは、世界中のメーカーやデザイナーなどがイタリアのミラノ市内で無数の展示を行う。家具をはじめとするプロダクトやインスタレーションが注目される一方、出展者がそれぞれに配布する印刷物にも魅力あふれるものが多い。そこで今年、現地で入手したものから特に印象的だった5点を選んでみた。

ノルウェーの新世代のクラフト作家やデザイナーの作品を紹介したグループ展『Structure』のパンフレット。判型はA3版と大きめで、表紙はサイズの違う紙を綴じて変化をつけてある。最近のノルウェーはシンプルさと実験性のバランスが絶妙な作り手の層が厚く、国外でも活躍の場を広げつつある。このパンフレットは洗練されたスタイリングと写真で彼らの作風を際立たせ、現代の空気を巧みにつかんだ。

アイテムのスタイリングはKrakvik & D’Orazioで、ふたりは展覧会のキュレーターであり、展示空間のデザインもトータルに担当。色使いがきわめて巧みで、さりげない程度にファッショナブル、そして余白の使い方がうまい。彼らを含めエキシビションの制作陣は基本的にノルウェー人で、この国のクリエイションのレベルの高さを伝える。

2011年創刊のイギリスのデザイン誌で、年2回の発行が今号から季刊になった『Disegno』。これまでもミラノデザインウィークに合わせてトークイベントなどを行ってきたが、今年はタブロイド風の冊子『THE SPECTRE OF MILAN』を配布した。

一流のデザイナーたちがミラノについての私的な思いや記憶を語る内容で、アレッサンドロ・メンディーニ、パトリシア・ウルキオラ、ジャスパー・モリソン、コンスタンティン・グルチッチ、佐藤オオキ、ハイメ・アジョン、ヘラ・ヨンゲリウス、パオラ・アントネッリなど豪華な面々が参加。内容は贅沢だが、誌面構成はしみじみとしていて渋い。

写真は新たに『Disegno』のクリエイティブディレクターに就いたフロリアン・ベーム、グラフィックデザインは彼のスタジオが担当。“デザインの祭典”というデザインウィークのイメージと一線を画して、デザインと街のつながりを冷静に見つめる視点に共感させられる。

1/2ページ

最終更新:6/21(火) 14:00

Casa BRUTUS.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。